冷蔵庫から出してすぐ完成! ゆで肉を使った2つのレシピ【牧野直子さんの時短料理術】。
おいしく保存しつつ時短調理の下ごしらえができる、一石二鳥のアイデアです。
撮影・青木和義 スタイリング・高島聖子 文・黒澤 彩
[肉]そのままでも、軽く焼いたり、炒めてでも。
ゆで鶏もも肉(塊)
【材料・作り方】
鶏もも肉(大)2枚(1枚を半分に切る)、水4カップ、塩大さじ1/2を鍋に入れて強火にかけ、煮立ったらアクを取って弱火でふたをする。10分くらいゆでたら、そのまま冷ます。
ゆで鶏のねぎソース仕立て
しっとりゆで鶏があれば、火を使わずメインの一皿が。
【材料】(2人分)
ゆで鶏もも肉1枚(食べやすく切る)
トマト1個(薄切り)
薬味だれ[ねぎのみじん切り・砂糖・しょうゆ・酢・水各大さじ2、ごま油大さじ1、みじん切りのにんにく・しょうが各小さじ1。残ったら冷蔵で4~5日保存可]
香菜適量(ざく切り)
【作り方】
皿にトマトを並べ、ゆで鶏を盛り、香菜をのせる。仕上げに薬味だれをかける。
(ほぐして胡麻だれと和えても。照り焼きなどもう一手間かけた料理にもアレンジできる。)
ゆで豚薄切り肉
【材料・作り方】
沸騰した湯に酒少々を加え、豚薄切り肉(こま切れ肉)300gを少しずつほぐしながら入れる。色が変わるまでゆでたら、ざるにあげる。
ゆで豚と新玉ねぎのケチャップマリネ
和えただけとは思えない満足感!
【材料】(2人分)
ゆで豚150g
新玉ねぎ1/2個(薄切り。普通の玉ねぎの場合は水にさらして、水気を拭く)
パセリのみじん切り少々
A[ケチャップ・酢・ソース・オリーブ油各大さじ1]
【作り方】
Aを合わせ、ゆで豚、玉ねぎ、パセリを加えて和える。
(ほぐすとツナのようにも使える。温め直しを兼ねて軽く焼き、照り焼きにしても。)
冷蔵庫から取り出し、すぐ完成!料理を助ける、「ゆでおき」術。
ゆでて保存するから「ゆでおき」。「作りおき」とどう違うのだろう?
「加熱しておくことで、調理が半分までは済んでいる状態で保存できます。味付けをしていないからいかようにもアレンジできるので、どんな料理にするかは後で考えればOK。ひとまず、ゆでてさえおけばいいのです」と牧野直子さん。
多量のものに均一に火を通すのは、電子レンジは不得意。また、冷凍だと使いたいときに解凍する手間暇がかかるが、ゆでて冷蔵したものは出してすぐに扱える。時短につながり、もう1〜2品作る余裕もできそうだ。その日に食べる予定のない肉や魚を買ったとき、野菜が余ったときは、迷わずゆでてみよう。
「とくに、青菜やブロッコリーのように生のままだと冷蔵庫の野菜室でも傷みやすいものは、買ってすぐにゆでてから冷蔵することで、おいしさを保てます」
難しいことは何もないが、水からゆでるかお湯からゆでるかなど、食材によってゆで方が変わるのに気をつけて。
「ゆで上がったら水にとるものとザルにあげて冷ますもの、あるいはゆで汁に浸けたまま冷ますものとがありますが“水にとるのは青菜だけ”と覚えましょう」
『クロワッサン』1039号より