心地よい生活感を残したいから、物は見せて飾って、どんどん使う。
5年前から閑静な住宅街の戸建てに暮らす森祐子さん。お気に入りの家具や雑貨に囲まれた生活の中で、「物は使いながら飾る」。
撮影・HAL KUZUYA 文・田辺 香
玄関先のフリースペースには、 物の一時置き場があちこちに。
玄関から廊下を進むと8畳ほどのフリースペースがある。
右手には備え付けの大きなクローゼットが2つ。衣類はもちろん、キャンプで使う用具やスキーウエアなどが収納されている。左手には娘の学校のプリント類などを整理する書棚が。
窓際にある自作の本棚にはぎっしりと雑誌が並び、お気に入りの本をディスプレイ。スペースの中央に置かれたカラフルなチェア3脚は毎日使うバッグなどちょっとしたものの仮置きにも使っている。
行き場のない小物類は、とりあえず整理棚に。
本来の場所に片づける前の小物や整理前の伝票などの紙類は木製の整理棚に。切れた電球は買い忘れないようトレイに。「一時置き場はいくつあってもいい。素敵な棚や入れ物を使えば気分が上がります」
ウォールハンガーはマスク収納にも便利。
木製の天井、光が差し込む温かな雰囲気の玄関。ウォールハンガーは取り付けたもの。「帰宅時、その日に使ったバッグなどを掛けます。出かける際につけられるように、マスクも」
板を渡して上手に利用、 オリジナル本棚を自作。
「壁一面の大きな収納棚や書棚も素敵だと思いますが、結果気に入らなかったら嫌だなと」。積み重ねた雑誌に板を渡し本棚を作り、森さんが携わった雑誌や好きな本をぎっしり収納。
ボリューム感のある冬物衣類は、 大容量の什器に。
横幅が80cmほどある木製の衣装箱や行李には、かさばる冬物のショールやブランケットを。紐付きカゴには処分しようか迷っている衣類を一時収納している。
娘のプリント類は、 即ファイリング。
「娘が毎日持ち帰るプリント類は忘れないうちに書棚へ。引き出しが20個ある棚にはペンやテープなどの細々した日用品を。どこに何があるかはもうだいたい覚えています」
02 / 03