くらし

素敵なうつわが買える東京のお店を、イチオシの商品とともに紹介します。

  • 撮影・MEGUMI、ツジモトケイスケ 文・長谷川未緒

品の良いうつわで、組み合わせの楽しみを。【銀座日々】

東京都中央区銀座3-8-15-3F TEL.03-35641221 営業時間:11時〜18時 定休日:木曜 http s://ginza-nichinichi.co.jp/

店名には、日々の生活に潤いを、という願いが込められている『銀座日々(ぎんざにちにち)』。店内中央に置かれたテーブルは、樹齢1000年近い奈良の春日大社の杉の木で作られたもの。この上に、どんな食卓にもバランスよく並べられる、清潔感があって上品なうつわが揃っている。

「日本のうつわは洋食器のようにフルラインで揃える必要はないので取り合わせの美を楽しんでほしいです」(店主・根本美恵子さん)

佃眞吾の我谷盆(わがたぼん)。栗の材に施された力強いノミの跡と拭き漆が、凛とした佇まい。角皿と小皿は渡邊心平作。骨董の器を彷彿とさせる繊細な絵付け。我谷盆 長辺35×短辺29×高さ2cm 4万5000円、隅入角皿 14.5×14.5×高さ2.7cm 7,000円、小皿 各 直径9.5×高さ2.5cm 3,000円 *10月30日から『銀座日々』で渡邊心平個展開催予定。
光藤佐(みつふじたすく)の黒釉八角鉢。ぷっくりと丸みを帯びた縁の作りが温かみを感じさせる。料理を引き立てる柔らかな黒釉の色も魅力。口径18×高さ7cm6,500円
志野の手法で作られ、草花の文様が描かれた四方鉢。脚がついて高さがあるので、テーブルコーディネートの幅が広がる。洋風料理にも。光藤佐作。15.5×15.5×高さ6.5cm 1万1000円

手仕事が感じられる素朴で温かみのあるうつわ。【H.works】

東京都立川市柏町2-44-6 TEL.042-537-7763 営業時間:11時〜18時30分 定休日:月・火曜 http://www.h-wor ks04.com

東京・立川の畑に隣接する住宅の1階に店を構える『H.works(エイチワークス)』。店名のHはhand(手)から取ったそう。

「流行に左右されず自分が作りたいものを作っている作家さんのものを扱いたい」という店主の園部由貴さんが紹介するのは、作り手の創意に満ちた品々で、独学で焼き物を学んだという作家のものも。

どんな料理に合わせるか、店主と相談しながら選ぶのもいい。

林檎の木の灰を用いた林檎灰釉を使った長谷川奈津の大鉢と小鉢と飯碗。林檎灰釉は焼き方によってさまざまな色合いに焼き上がるため、 淡いピンクや、化粧土の白がよく出ているものもある。大鉢 直径30 ×高さ8cm 2万4000円、飯碗(右) 口径15×高さ4.5cm 3,500円、小鉢(左) 口径13×高さ5.5cm 3,500円
スペインで石版画を学んだ後、独学で作陶を始めたというムーニーともみの小皿。素朴な造形と、とぼけた表情がかわいらしい。直径9.5×高さ1cm 1,100円
水玉模様は2種類の釉薬を掛け分けて作られた手の込んだ角皿。大きさも手頃で、洋風にも和風にも合わせやすい。林健二作。17.5×17. 5×高さ2cm 4,000円

世界のバザールから選ばれたうつわを、旅する気分で。【グランピエ】

新店舗(東京都港区南青山3-4-4 カサビアンカ TEL.03-3405-7269)での営業開始。神宮前の店舗での営業は2021年1月まで。

1971年にスペインの陶器販売から始まった『グランピエ』。スペインのさまざまな地域のものから、ルーマニア、アフガニスタン、イラン、インドなど、世界のうつわが揃っている。

「現地で買い付けてきたものと、サイズなどを日本の食卓に合わせオリジナルで作っているものと、半々です」と店長の前田慎司さん。

各地の文化や使い方、製作のエピソードなど、うつわの背景も聞けて、旅先のような楽しさがある。

大らかな絵が魅力的な大鉢と大皿は、伝統的なスリップウェアの技法で作られた、ルーマニアのホレズ窯のもの。小鉢は同じくルーマニアのブルチャ窯のもので、取っ手をつけたグランピエオリジナル。右上から、口径(耳含む)27×高さ8.5cm 7,500円、口径24×高さ4cm 4,800円、口径(持ち手含む)17×高さ5.5cm 1,900円
トルコ語で鍋を意味する「ギュベジ」は火にかけられるので、料理を作ってそのまま食卓へ。カッティングボードは、パン皿としても。ギュベジ 長辺24.5×短辺14×高さ4cm 900円、カッティングボード 長辺(持ち手含む)36×短辺16×高さ1.5cm 2,800円、スプーン 長さ19cm 900円

コーディネートの幅が広がる料理が映えるうつわが並ぶ。【千鳥】

東京都千代田区神田三崎町3-10-5-2F TEL.03-6906-8631 営業日、営業時間はHPで随時更新。https://chidori.info

『千鳥(ちどり)』の店主は、料理の仕事からうつわの道に入った柳田栄萬さん。見ただけで盛ったときの様子が想像できるというだけあり、料理の映える、使い込むほどに良さが増すうつわが揃っている。

「日本人はさまざまな料理を食卓に並べるので、いろいろなうつわが必要です。食べることは毎日のことですから、うつわを通じて気持ちのいい時間にしたいですね」

若手作家の発掘にも力を入れているので、個展も注目したい。

徳利の下部が膨らみ、注ぎ口をつけた沖縄の酒器「カラカラ」は松村英治作で、安定感があり倒れにくい。木村勲のぐい飲みは、薪窯ならではの色合い。吉田学の片口はマットな発色で、注ぎ口の切れも良い。 すべて織部釉。カラカラ 幅9.5×高さ14.5cm 4,200円、ぐい呑 口径6.3×高さ4.3cm 2,000円、片口 長辺14.7×短辺9.3×高さ8cm 5,000円
ノミの跡が残るウォールナットのほっそりした形のオーバル皿は、名古路英介作。オイルフィニッシュなのでしみが残りにくく、何にでも使いやすい。長辺17.8×短辺9×高さ1.8cm 6,000円
元宮大工の加藤良行が作る木のうつわは、確かな技術に裏打ちされた端正な形。六角盆は、お茶のセットをのせたり、皿のように使ったりしてもいい。幅22×高さ2.8cm 1万5000円

※この号で掲載したうつわは、作家ものなど、雑誌発売時に店舗に同じものの在庫がない場合もあります。ご了承ください。※営業時間等は変更になる場合があります。

『クロワッサン』1032号より

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