『プレインピープル』の店舗で開催されるポップアップストアのディレクションを務める髙山泰子さん。うつわについても各地の窯元を巡り、多くの作家、作品に触れ合う。中でもピンとくるのは、伝統的な技法を受け継ぎつつ、シンプルでモダンなもの。
「例えば杉田明彦さんの漆器は、ツルツルぴかぴかしていない。黒一色でマットな質感。フォルムの美しさとどこか荒々しさを感じるところに惹かれます」
また黒は料理が映えるのも魅力だ。
「おひたしの緑もきれいだし、毎朝食べるお豆腐も引き立って見える。うつわがいいとシンプルな料理がグレードアップする気がします」
特に注目しているのは、年齢でいうと30代後半から50代の作家たち。
「新人を脱して技に磨きがかかる上に、チャレンジングな一面もあって。10年、20年後には大御所になっているかもと想像するのも楽しいんです」