お正月に食べたい、見た目も豪華なごちそう鶏料理。【井澤由美子さんのレシピ】
撮影・MEGUMI 文・知井恵理
干した骨付き鶏もも肉の唐揚げと紹興煮、 見た目も豪華なごちそう鶏料理。
コクのあるだしが取れて、いろんな料理に使えて、華やかで確実に美味しいと、井澤さんが絶賛するのが骨付き鶏もも肉。
「手っ取り早いので、おせち作りにはもってこいなんです。鶏だしを取った後のもも肉(⇒参考記事)は漬けて良し、干して良し。干すと旨みが凝縮し、それを唐揚げにすると感動の美味しさに。寒くて乾燥する季節にしかできない干し肉作り、ぜひお試しを。丸鶏で作るのもおすすめです」
干し鶏の唐揚げ
干した鶏肉ならではのコク、皮のパリッとした揚げたての味わいは思わずやみつきに。身はしっとりと、冷めても美味しい。
【材料(作りやすい分量)】
ゆでた骨付き鶏もも肉適量
揚げ油適量
すだち・山椒塩各適宜
【作り方】
1. ゆでた骨付き鶏もも肉を半分に切り、キッチンペーパーで水気をふいてザルに並べる。
2. 丸1日、風通しのよいところで陰干しする。途中で裏返しながら、表面全体を乾燥させる。外に干せない場合は、冷蔵庫にラップをせずに入れ、1日おく。
3.1を170度の油で約4〜5分、途中で2〜3回空気に触れさせながら、きつね色になるまで揚げる。よく油を切って器に盛り、好みで山椒塩やすだちを添える。
鶏と山椒の紹興煮と煮こごり
紹興酒や調味料と一緒に煮立てて漬けておくだけで、豊かな香りが広がる滋味深い鶏もも肉が完成。お酒のお供にもよい。
【材料(2人分)】
ゆでた骨付き鶏もも肉2本
セロリ1本
塩漬け実山椒大さじ2
にんにく1かけ
赤唐辛子2本
乾燥なつめ3個
A[しょうゆ170ml、紹興酒250ml、甜菜糖大さじ5、ベースの鶏だし220ml]
【作り方】
1.セロリの葉は飾り用に少し取り置き、残りの葉は手で揉んで香りを出す。茎は筋を取って、食べやすい大きさに切る。にんにくは包丁の背でつぶす。
2.大きめの鍋に、ゆでた骨付き鶏もも肉、揉んだセロリの葉、実山椒、にんにく、赤唐辛子、乾燥なつめ、Aを入れ、弱火で20〜30分煮てそのまま冷ます。
3.骨付き鶏もも肉を取り出して食べやすい大きさに切る。器に盛り、セロリの茎と飾り用の葉、煮こごりを添える。
『クロワッサン』1035号より