くらし

気持ちを切り替えるスイッチの多い、香菜子さんの部屋づくりの工夫。

心地がいいと思える場所が、家の中に1カ所でもあると心が安らぐ。幸せを感じるコーナーや空間、そしてその作り方をモデル、イラストレーターの香菜子さんに聞いた。
  • 撮影・香菜子 文・小沢緑子

好きな色に塗り替えて、さらに気持ちが上がる場に。

内装の仕事をする友人と一緒に、グレーに塗り替えたキッチンの収納棚。
調味料はお気に入りのガラスジャーに移し、積み重ねてディスプレー。
キッチンの隅に柳 宗理の小さなスツール。時間がかかる料理を作るときは、ここに座り料理本を読みながら待つ。

気分を切り替えるスイッチとなる工夫がたくさん。

香菜子さんが今、家の中で一番お気に入りの場所がキッチン。

「家族のための食事だけでなく、夜中に急に作りたくなって栗や小豆を炊き始めたり、オーブンでグラノーラやクルトンを焼いたり、時間があるときはとにかくキッチンにいる時間が長いんです。“自分の部屋”という感覚ですね」

キッチン道具は好きなものだけを置くのはもちろん、配置を変えたり、模様替えもよく行っている。

「最近はシンクの上の吊り棚や下の収納の扉を、ペンキを調合してもらい好きな色に塗り替えました。青みがかったグレーが今の気分にぴったりで、ますます気持ちが上がる場所に」

さらに香菜子さんならではの心地のいい場作りで見逃せないのが、“キャンドルの日常使い”。たとえば、夕食前にダイニングテーブルにいくつも並べて火を灯し、好きな音楽をかけながらひと息ついたり、就寝前にヨガやストレッチに集中したいときも焚く。

「火をつけた瞬間にその場の空気感が非日常に変わるのが好きで。昼間の忙しい時間からゆったりした時間に切り替えるスイッチとなってくれます」

本や新聞をゆっくり読みながらくつろぎたいときは、リビングのソファへ。

「上下に可動するペンダントライトがあるので、それを低く下げて読書灯のようにしています。間接照明の温かみのある光もリラックスできますね」

ペンダントライトを下げてソファを読書コーナーに。愛猫のぼんさんもお気に入りのよう。
寝室を区切ってヨガ&ストレッチを行うためのスペースに。集中したいときはキャンドルを焚く。
ダイニングテーブルにキャンドルを並べて火を灯すだけで、くつろぎの場に早変わり。

香菜子(かなこ)さん
モデル、イラストレーター

女性誌や広告などで活躍。プロダクトブランド「ホテル ヴィルヘルムス」主宰。著書に『毎日、無理なく、機嫌よく。』など。

『クロワッサン』1030号より

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