くらし

あなたの性格は何タイプ? 簡単なチェックで怒りのポイントを知る。

多くのストレスをもたらす原因が、実は人間関係。心穏やかに人付き合いができる秘訣を、精神科医の名越康文さんがわかりやすくレクチャーします。
  • イラストレーション・鈴木衣津子 文・板倉みきこ

自分や相手の感情の傾向、怒りのポイントを知る。

「対人間のトラブルを減らしたいなら、俯瞰的な視野を持つことは有用です。相手の立場で考えられ、目の前の状況も客観的に捉えられるので、予防策や問題解決法がわかるようになります」

でも「俯瞰的に物事を捉えよう」と、意識してできるものではない。そこで役立つのが性格分類だ。

「私たちには『他人も自分と同じ感受性を持っているはずだ』という思い込みがあるから『なぜあの人はこんなことをするのか』『なぜわかってくれないのか』などと怒りが湧くのです。性格分類を知れば、人それぞれ感受性には違いがある、ということを実感できます。また、自分が人の言動を、どんな感受性の色眼鏡で見ているかもわかります。この事実を知るだけでも、性格分類の意義は充分あるんです」

今回名越さんが教えてくれたのが、入門に最適の“類人猿タイプ分類”。
「ゴリラ、ボノボ、オランウータン、チンパンジーの4種の生態の違いを、人間の性格類型に当てはめたものです。今回は簡単なチェックのみで分別できるようにしました。それぞれ求めているものが全く違う、ということを大局で理解すれば、対人関係の現場で無駄な衝突を避けられたり、より良い成果をあげるヒントも見えてくるでしょう。単純な分類を知るだけでも、物事の受け取り方は変わるものです」

〈 類人猿タイプ分類チェック表 〉

〈 診断結果 〉

ゴリラ(冷静 保守・安定)

安定した日々を壊すものが苦手。
自己の利益より、自分が所属する集団の秩序と調和を優先。社会のルールを破る人や敬意に欠ける人に敵意を持つが、真正面から自分の意見を戦わせることは少ないタイプ。「変わらぬ日常」が大事なので、それを壊すようなイレギュラーな出来事には人一倍動揺しがち。

ボノボ(感情豊か 保守・安定)

共感力の高さが不安を招く原因に。
感情表現が豊かで、他人の感情の変化も敏感に察知し、共感力やコミュニケーション力が高い。行動の指針は理屈ではなく感情。相手が自分のことをどう思っているか、嫌われていないかがとても気になり、相手の些細な言動に悩み、不安が怒りに変わることも多い。

オランウータン(冷静 追求・達成)

干渉されるとストレス増大。
他人と交わらず、単独行動を好むタイプ。自分の価値観や感覚へのこだわりが強く、たとえ身近な存在でも一定の距離感を保つことを大切にする。納得してから行動したいという欲求が強く、人から干渉されたり、自分の時間を無駄に使われることに怒りが湧きやすい。

チンパンジー(感情豊か 追求・達成)

社交的だけど負けることは大嫌い。
明るく活発で物事を長く考え込まず、即断即決で行動に移すタイプ。上昇志向が強く、勝ち負けには強くこだわるので、マウントしてくる相手には敵意を持ちやすいほう。チームを率いる立場になると、足を引っ張る同僚やチームメイトに対して激しく叱責することも。

名越康文(なこし・やすふみ)さん
精神科医。相愛大学、高野山大学客員教授。テレビのコメンテーターや、映画評論、漫画分析など多方面で活躍。自ら作詞作曲を担当するオリジナルバンドを結成し、活動中。

『クロワッサン』1026号より

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