不安やストレスを抱えつつ日常を送る人々に、
「詩」はどのような力を与えるでしょうか。
「詩」が人に与える力は、
受ける時、受ける人によって
違うので一概に言えないと思う。
「詩」には実際的なことは
何もできません。
でもいい詩は人を感動させます。
現実生活で体験する喜怒哀楽とは
少々次元が違うその感動が、
いろんな意味で人を励ますことは
あると思います。
今さまざまな情報があふれるなかで、言葉の意義が問われています。
谷川さんが考える言葉への思いを教えてください。
言葉って困ったモンだと思っています。
「口では大阪の城も建つ」と、ことわざにあるように、
言葉は誇張はするし嘘はつくし、
無いものを有ると言う恥知らずです。
言葉は言い過ぎるより言い足りない方がいい。
俳句はその典型ですね。
読者へのメッセージをお願いします。
メッセージの代わりに
私の詩を読んで
もらえませんか?
「できたら」
という詩です。
詩集『詩の本』集英社
2009年刊に
載っています。