くらし

書き下ろし新作詩も。いまこそ味わいたい詩の力。谷川俊太郎さんに聞きました。

  • 撮影・清水朝子(谷川さん)、黒川ひろみ

不安やストレスを抱えつつ日常を送る人々に、
「詩」はどのような力を与えるでしょうか。

「詩」が人に与える力は、
受ける時、受ける人によって
違うので一概に言えないと思う。
「詩」には実際的なことは
何もできません。
でもいい詩は人を感動させます。
現実生活で体験する喜怒哀楽とは
少々次元が違うその感動が、
いろんな意味で人を励ますことは
あると思います。

今さまざまな情報があふれるなかで、言葉の意義が問われています。
谷川さんが考える言葉への思いを教えてください。

言葉って困ったモンだと思っています。
「口では大阪の城も建つ」と、ことわざにあるように、
言葉は誇張はするし嘘はつくし、
無いものを有ると言う恥知らずです。
言葉は言い過ぎるより言い足りない方がいい。
俳句はその典型ですね。

読者へのメッセージをお願いします。

メッセージの代わりに
私の詩を読んで
もらえませんか?
「できたら」
という詩です。
詩集『詩の本』集英社
2009年刊に
載っています。

’70年代発表の傑作「朝」から書き下ろしまで珠玉の52篇を収録した『詩の本』(集英社 1,700円)。「できたら」は40代の女性に向けて書いた詩と本書のなかで寄せている。

コロナ禍が終息したら
真っ先にしたいことを教えてください。

COVID–19に限らずエピデミックは、
姿を変えて今後も
繰り返されるだろうと考えています。
終息すると考えずに、
共生の意識と方法を探す方が
いいのではないでしょうか。

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