くらし

爽やか、白桃の皮ごとジンジャーコンポート【福田里香さんのレシピ】

スパイスを加えることで、なじみのあるお菓子がハッとするような新しい魅力を発揮する。香味や辛味を利かせた、大人のスイーツを提案。
  • 撮影・馬場わかな 料理、スタイリング・福田里香

冷たいお菓子で引き立つ新鮮な香り。

スパイスをぴりっと利かせたいならホール。じんわり、なら煮込んだりパウダーを使う。

白桃の皮ごとジンジャーコンポート

「さらりとしたシロップでも満足感があるのは生姜の爽やかな香りと辛味のおかげ」。煮た生姜には体を冷やさない効果も期待できる。

桃の産毛を取り除けば皮は一緒に煮て食べられる。シロップに色がほんのり移り美しい。

“水菓子”と呼びたい爽やかさ。桃は産毛を取れば、皮もおいしく食べられ、色も美しい。

【材料(2個分)】
白桃2個
砂糖90g
水400ml
生姜20g
レモン1/3個

【作り方】
1.生姜は皮を剥き、スライサーでごく薄くスライスする。
2.白桃を両手で包み、水洗いしながら手でそっとさすり、完全に産毛を取り除く。へたを上にして置き、中心の種を避けるように桃を回転させながら、くし形に切る。
3.鍋に1、2、砂糖を入れる。レモンは果汁を搾り、果肉もこそいで入れ、水を注ぐ。
4.3を中火にかける。軽く沸騰したら弱火にし、クッキングペーパーで落としぶたをする。ことこと20分煮て、そのまま置いて冷ます。
5.粗熱が取れたら保存容器に移し、冷蔵庫でよく冷やす。器に取り分け、生姜、桃の皮も一緒にいただく。

「ゼリーやチーズケーキなど、定番スイーツ。そこに“こんなおいしさもあったんだ”と新鮮な発見を生むのがスパイスの力です」と語るのは、菓子研究家の福田里香さん。気分が沈みがちな梅雨時も、甘味とスパイスの香味、ちょっとした刺激が気分を上げてくれる、とも。棚に眠っているスパイス類をお菓子作りに活用してみよう。

福田里香(ふくだ・りか)さん●菓子研究家。季節感のあるレシピで人気。焼き菓子やキッチングッズのプロデュースも手がける。著書に『民芸お菓子』『新しいサラダ』など。

『クロワッサン』1023号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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