くらし

小松菜と常備食材でパパッとできる堤人美さんの2つのレシピ。

毎日食べたい野菜のひと皿。でも、つい同じものになりがち……。そんな悩みに、ふだん家にある食材だけでできる、アレンジ自在の手間なしレシピを料理研究家の堤 人美さんに教わります。
  • 撮影・青木和義 スタイリング・矢口紀子 文・一澤ひらり

クセがなく何にでも合う、その使いやすさを生かして。

「どんな料理とも相性がいいのですが、煮浸しやナムル、炒めものっていう決まったパターンに陥りがちですよね。1把をまるごと使って、オリーブ油で焼きつけてから数分ほど蒸せば、くたくたになるんです。ブルスケッタやクロスティーニ風にカリッと焼いたカンパーニュなどにのせ、いつもと違う食べ方もおすすめです。ナイフとフォークでどうぞ」

さらにおすすめの具材は厚揚げ。手で豪快に崩して和え衣にすれば、手間のかかる白和えより簡単に作ることができ、豆腐よりもコクが。

「からしじょうゆで味をつければ、平坦になりがちな味にメリハリがつくので、食べ飽きません」

[+厚揚げ]

淡白な味わいに、からしでパンチを効かせる。

小松菜とほろほろ厚揚げのからしじょうゆ和え

厚揚げはレンジで水分を飛ばしてから、手でつぶす。

【材料(作りやすい分量)】
小松菜1把(300g:根元に十文字に切り込みを入れる)
厚揚げ1枚(170g:熱湯を回しかけ油抜きする)
A[昆布だし大さじ2 練りからし小さじ1/2 薄口しょうゆ小さじ2 みりん小さじ1] 塩少々

【作り方】
1.
Aをよく混ぜる。厚揚げは耐熱容器に入れて、ふんわりとラップをし、600Wの電子レンジで1分半加熱。粗熱が取れたらボウルに入れ、手でつぶす。
2.鍋に湯を沸かして塩を加え、小松菜をゆでて冷水にとり、水気を絞って4cm長さに切る。
3.1と2を合わせる。

[アレンジするなら]
厚揚げをハムや薄焼き卵に替えても。ピリ辛にしても美味。

[+パルメザンチーズ]

焼きつけてから蒸し煮。その食感と風味は新鮮!

焼き小松菜のとろとろオリーブ油蒸し

【材料(作りやすい分量)】
小松菜1把(300g:根元に十文字に切り込みを入れる)
にんにく1かけ(つぶす)
パルメザンチーズ20g
塩小さじ1/4
こしょう少々
オリーブ油大さじ2
水大さじ2
白ワイン大さじ1

【作り方】
1.フライパンにオリーブ油とにんにくを入れて弱火で熱し、香りが立ったら小松菜を加えて塩こしょうを振る。中火で2分ほど木べらで押さえるように焼きつける。返してさらに2分ほど焼く。
2.水と白ワインを加え、弱火で1分半ほど蒸す。とろりとなったら器に盛り、パルメザンチーズをくだいてのせる。

[アレンジするなら]
チンゲン菜、春菊などの青菜や下茹でしたほうれん草でも。

堤 人美(つつみ・ひとみ)さん●料理研究家。野菜のおいしさを生かした、手軽に作れるレシピが人気。著書に『いつも卵があるといい朝も昼も、夜も。』(グラフィック社)など多数。

『クロワッサン』1021号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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