インスタがきっかけで、料理の本を出版したarikoさん。料理系編集者なのかと思いきや、本業はファッションエディター。でもその料理好き、おいしいもの好きは、業界でとても有名な存在。
「私は料理の専門家ではないので、あげている料理はプロから見たら『ずるいよ』というものばかり。最初は受験生だった息子の朝ごはんをあげていたんですが、パンと目玉焼きの食事より、お鍋ひとつでできるうどんや汁物を喜ぶ男子。母親の気持ちとしてハッシュタグに“#温まっていってらっしゃい”とつけたら『そういうのわかる』と多くのお母さんたちから共感を得たみたいです」
とにかく写真が洗練されていて、料理がおいしそう。「作ってみたい」と思う、簡単レシピやアレンジなのも人気の秘密か。
「フォロワーを増やそうとやっているのではなく、むしろフリーマガジンの感覚。家の食卓が北側に面し、自然光が入るテーブルなので、写真は撮りやすいんです。文章は読んだ方が不快にならず、得したなとか、くすっと笑うようなものをと思って書いています」
インスタはせっかくなら、個性が見える“自分スタイル”を発信しては? とarikoさん。
「たとえばお嫁さんとお姑さんとのバトルでも、それを笑いに転化できるのなら、いいと思います。『自分は何を発信しているのか』を考え、自分ならではのインスタになったほうが、なお楽しめるのでは、と思います」