イベントで精進料理を作ったり、ケータリングを中心に活動している自然派の料理家、尾崎史江さんには、常に携行するキッチン道具がある。
「バットとだし濾し、キッチンばさみともりつけ箸です。まずダイソーで20年前に買ったステンレス製のバットですが、いまだに現役。高さが2cmもない浅いバットなので、冷蔵庫の隙間にスッと入れられて便利なんですよね」
20年使い続けてもベコベコにならず、錆びつくこともない。100円ショップのバットは優れものなのだ。
「使い終わった後はスタッキングして、場所を取らずに収納できるのもポイントが高いです」
同様に使い勝手がよく、尾崎さんの右腕となってくれているというのが、鳥井金網工芸のだし濾し。
「だしを取るのは毎日のことですが、濾すための道具を用意しなくてはいけないし、けっこう面倒ですよね。それがこれで一挙に解消されたんです。ザルの内側に目の細かい網がついていて、布などを使って濾さなくてもいい。しかもカスが出やすいかつお節をきれいに濾すことができて、濁りのないだしが取れるんですよ」