スープ作家・有賀薫さんの、食が暮らしの中心にある住まい方。
毎日のことだから、食事作りは楽しくシンプルでありたい。スープ作家の有賀薫さんが作った、〈ごはん装置〉。食を変えたら、暮らしも変わりました。
撮影・黒川ひろみ 文・一澤ひらり
キッチンを見直すタイミングで、住まい方も省力化し、さらに快適に。
自宅をリノベーションしてミングルを考案したことで、夫婦の寝室だった和室がリビングと一体化。そこで箪笥を置いていた洋室をベッドルームに模様替えすることに。
「部屋全体を大きなクローゼットに見立てて、その中で寝るという感じにしたんです。婚礼箪笥がありましたが処分し、その空間にポールを取りつけて、洗濯した服はハンガーのまま掛けています。出しっぱなし、掛けっぱなしでラクですね。収納式のベッドは自作で、箱を作って並べ、その上にマットを敷いています」
リノベーションしなければ、この快適さは手に入れられなかった、と有賀さん。50代からの住まい方を見直すいいきっかけになった。
服はハンガー収納が断然ラク。シワにならず、出しやすい。
ハンドメイドのベッドは大容量を収納できる隠し場。
クローゼットは一定量をキープ、どこに何があるかは一瞬でわかる。
床に敷いた素材をドアにも。奥行きと表情が廊下に生まれた。
有賀 薫(ありが・かおる)さん●スープ作家。2011年から毎日、朝のスープ作りをSNSで更新中。著書に『朝10分でできる スープ弁当』(マガジンハウス)など。
『クロワッサン』1017号より
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