私の暮らす信州 蓼科の近くに糸萱という区域があります。この区域には今も「ムロ」という冬季の食料を保存する農家の保管庫があります。その昔、各家々では秋の取り入れが終わる頃になると家の前のムロに白菜、大根、芋、ごぼう、人参などを入れ冬に備えたそうです。
もっともシンプルな保存食は作物をそのままの状態で保管することですが、それだけでなくお漬物、干し野菜にするなどして一年を通して食べ繋ぐ知恵が今も残されているのです。
ピクルスに続いて今月は干し野菜、非常食にも重宝する干し芋と、定番の切り干し大根の作り方をご紹介します。
どちらも天日に干すことで水分が抜けてカサが減りますが旨味がアップするとともに栄養価が高くなります。
作り方は切って干すだけ。あとはお天気を味方にすれば失敗なくできます。晴天が続く日を選んで作りましょう。ベランダや室内でも作ることができますので、気軽にトライしてくださいね。