小泉さんの話にも、小説『骨まで愛して』にも、魚のあらゆる部位を使ったアラ料理がたくさん登場する。その中から家庭でも簡単に作れるものをいくつかピックアップ。後日、小泉さんから聞いた話をもとにプロの料理人、鈴木登代秀さんが鮮やかな手つきで作ってくれた。どれもが旨みやコクが際立つ、しみじみとしたおいしさだ。
潮汁や煮こごり、なめろうなどは昔から食べられているポピュラーな料理。地域や家庭によって調理法や味つけが少しずつ違うので、紹介した基本の作り方をベースに、好みでアレンジするといいだろう。ごはんのお供にも、酒の肴にもぴったりのアラ料理、ぜひ挑戦を。