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【和田裕美のお悩み相談】働き方改革が浸透しない職場を変えたいです。

外資系教育会社でのフルコミッション営業で世界142カ国中第2位の成績を収めたキャリアを持つ和田裕美さんが読者の悩みに答える連載。今回は体質が古い会社勤務の20代女性からの相談です。

<お悩み>
世の中では働き方改革が進んでいますが、私の勤めている会社は中小のせいか意識が低くて困っています。
急ぎの用件じゃないかぎり、深夜帯や休日にメールを送ってこないでほしいのですが、いまだにそういうことをする人が多いです。「それ、今じゃなくちゃだめ?」」というものばかりなんです。
私も急ぎじゃないのだから返信しなければいいのですが、まだ20代で会社の中では若手なので、先輩からメールが来ると、長時間放置するのも気が引けてしまい、つい業務時間外に返信をしてしまいます。
緊急時以外にメールしないで、という意識改革を全社的にしてもらえると大変うれしいのですが、どうやったら私のような若手がそうした改革を提言できるでしょうか。(現代っ子/女性/20代、小さなマスコミ勤務)

和田裕美さんの回答

現代っ子さん、ありがとうございます。

働き方改革はここ数年の導入なので
今まさにシステムを交換作業中だと思ってください。
だから当然
今まで何十年も社会で働いてきた人たちにとっては
すぐに馴染めないこともあるわけです。
右利きの人が「今日から左で文字を書いてください」と言われたようなものだとちょっとだけ優しく思ってあげてください。
わたしもその世代なので
「わたしたちは休みなんかこんなになかったなあ」と
思ったりしますもん(笑)。

で、そんな理解をした上で
言いたいことはきちんと言うことが大事です。
認識のずれがあることをわかってもらうのです。

まずは、
「休みの日はメールを見ないこともあってお返事ができないことも
 ありますがどうしたらいいでしょうか?」と聞いてみてください。

「メールを見られない」というのではなく
どうしたらいいかを質問して
答えを求めるほうが温和に解決します。

わたしだったら
「休みの日はスマホ断食していて見ないようにしているので
 即レスができないこともあるんですが
 それは月曜日になってからでもよろしいんでしょうか?」
と聞きますね。

そこで
「いや、緊急のことや
 お客様対応で君しかわからないことがあると
 連絡をする場合はあります」
と言われたら
それは会社の方針なので受けることです。
そして、だからこそ勤務時間は
人より成果が出せるように仕事をがんばってください。

和田裕美(わだひろみ)●作家・営業コンサルタント。京都生まれ。京都光華女子大学キャリア形成学科客員教授。書籍だけでなくラジオや会員サービス「パワースクール」など各種メディアで情報発信中。代表作に、『人に好かれる話し方』、『世界№2セールスウーマンの「売れる営業」に変わる本』『人生を好転させる「新・陽転思考」』等。新刊に『稼げる技術』(ダイヤモンド社)、『タカラモノ』(双葉文庫)など。
⇒ 公式サイト

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