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スリランカ風チキンカレーのレシピ【渡辺有子さんの定番料理】

「家庭料理の香りと味は、幸福な記憶になる」とは、料理家・小林カツ代さんが生前残した言葉。
家族みんなの記憶に残るひと皿は、特別豪華でなくていい。一見地味でも、ただ“おいしい”だけでいいのです。
そのために、定番料理をワンランクアップさせるコツをプロが指南。食卓を囲む笑顔がきっと増えますよ。

撮影・青木和義 文・新田草子

スリランカ風チキンカレー

スリランカ風チキンカレーのレシピ【渡辺有子さんの定番料理】

玉ねぎが命のとろとろカレー。バスマティライスが好相性。

「夫がスリランカで習ってきたカレーを簡略化。多めの玉ねぎが主役です。ライスとよく混ぜてビリヤニ風にしてもおいしい」

【材料(作りやすい分量)】
玉ねぎ3個 骨付き鶏もも肉700〜800g しょうがのすりおろし1かけ分 A[カレー粉大さじ3 ガラムマサラ小さじ2 クミンパウダー小さじ1 ターメリックパウダー小さじ1 カレーリーフパウダー(あれば)小さじ1] トマト缶(ホール)300ml プレーンヨーグルト200ml オリーブオイル小さじ2 バスマティライス2合 クローブ2本 カルダモン2粒 塩・黒こしょう各適量

【作り方】
1.玉ねぎは縦4等分にして横に薄切りにする。鍋にオリーブオイルをひき、塩2つまみとともに入れて、飴色になるまで中火で炒める。
2.鶏肉は塩、黒こしょう各少々をふる。
3.1に鶏肉としょうがを加えて弱火で炒める。Aを加え、トマトホールとヨーグルト、塩少々を加え混ぜて蓋をし、ときどき混ぜながら弱火で30分煮る。
4.バスマティライスをさっと洗ってザルに上げ、水気を切る。鍋に水360mlとともに入れ、クローブ、カルダモンを加えて強火にかける。ふいたら弱火で14分、火を止めて10分蒸らす。カレーとともに皿に盛る。

【コツ!】

とにかく玉ねぎを根気よく炒める。濃い飴色になるまで約40分。この状態になったら肉を生のまま加え、玉ねぎと一体化させながら火を通す。
とにかく玉ねぎを根気よく炒める。濃い飴色になるまで約40分。この状態になったら肉を生のまま加え、玉ねぎと一体化させながら火を通す。
 「特別な材料がなくても作れる、シンプルな料理が自然と定番に」
「特別な材料がなくても作れる、シンプルな料理が自然と定番に」

渡辺有子(わたなべゆうこ)さん●東京都出身。「母は同じレシピを同じ手順できっちり作る達人でしたが、私は繰り返し同じ料理をあまり作らないタイプ。定番料理には、母から受け継いでアレンジしたものも多いんです」。この夏、セレクトショップ『FOOD FOR THOUGHT』の2号店を東京・西荻窪にオープン。

『クロワッサン』1005号より

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