くらし

【山田ルイ53世のお悩み相談】不登校の中一の息子が前を向いて生きていける日が来るでしょうか。

お笑いコンビ髭男爵のツッコミ担当で、作家としても活動中の山田ルイ53世さんが読者のお悩みに答える連載。今回は不登校の息子の将来に悩む母からの相談です。
  • 撮影・中島慶子

<お悩み>
中1の次男が小6の秋から不登校で、ほとんど外出もしません。
学校の先生が家庭訪問に来ても会わず、兄の友達にたまたま家の中で遭遇するだけで泣いてしまうような状態です。
外出も散髪が精一杯。学校はもう行きたくないそうですが、学校に行かなければいけない、できれば楽しく友達と遊びたいという気持ちはあるようで、毎日罪悪感に苛まれながら生きています。
皆がダメな自分を責めているように感じるそうです。こんな彼でも、将来に希望を持ち、前を向いて生きていける日が来るでしょうか。 (れもん女性/事務のパートをしている主婦です。高1と中1の息子がいます。)

山田ルイ53世さんの回答

不登校の原因が、文面からは分かりませんが、"いじめ"が理由であれば、無理をして学校に行かずとも、今のご時世学びの機会、選択肢は少なくないので、其方で環境を整えてあげるのが良いかと。
心の不調、体の失調であれば、これはもう専門家を頼るのが一番だと筆者は常々思っています。

そして、あともう一押しすれば、学校に行っていた……というケースもないわけではない。
色々なご意見はあるでしょうし、勿論、力ずくでというのは(何より効果が無いので)論外ですが、ある程度小言を言う、取り乱す……親であればそれくらいは許されるのではと筆者は考えます。
多少背中を押して、学校に復帰出来るなら、しめたもの。

と言うのも、筆者が、自分の6年間の引きこもり経験について、もっと、友達と一緒に遊んだり勉強したりした方が良かったと後悔しているからです。
あくまで、"筆者の場合は"ですが。
加えて、現実問題、「普通」から脱落すると、今の世の中ではどうしても遠回りの人生になる可能性が高く、色々なことが面倒になるのも事実。
「散髪が精一杯」ですが外出が全く出来ないわけではなく、「学校はもう行きたくない」けど、「学校に行かなければ」、「楽しく友達と遊びたいという気持ちはある」とのこと。
急転直下、事態が好転する、ということはないと思いますが、学業の部分で同世代との遅れが無いようサポートしつつ、
「一回、学校行ってみる?」
という働きかけは、継続して良いかもしれません。

「将来に希望を持ち、前を向いて生きていける日」が必ず来る……などと安請け合いは出来ません。
ただ、不登校にしろ、引きこもりにしろ、人生が終わるわけではない。
生き方として、下手かもしれませんが、悪ではないし罪でもない。
勿論、ダメでもない。
そもそも、何が希望で、どっちが前かは息子さんにしか決められないこと。
毎度言いますが、キラキラする義務などお子さんにも、相談者にもないということをご理解頂きたいのです。

山田ルイ53世●お笑いコンビ、髭男爵のツッコミ担当。本名、山田順三。幼い頃から秀才で兵庫県の名門中学に進学するも、引きこもりとなり、大検合格を経て愛媛大学に進学。その後中退し、芸人へ。著書に『ヒキコモリ漂流記』(マガジンハウス)、『一発屋芸人列伝』(新潮社)、近著に『一発屋芸人の不本意な日常』(朝日新聞出版)。
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