悪性腫瘍

原因と特徴

細胞が何らかの原因によってがん細胞になり、どんどん増えていく悪性の腫瘍であり、「がん」と呼ばれることもあります。

勝手に増殖を続け、止まることがないという特徴は良性腫瘍と同じですが、悪性腫瘍の場合、その増殖スピードは速く、周囲の組織を巻き込んでしみ出るように広がっていく浸潤性があります。さらに、体のいたるところに転移するため、次から次へと新しい悪性腫瘍がつくられていく特徴も。

多くの場合、初期症状として痛みを感じることはありません。しかし、一部のケースでは早期から痛みがあらわれることもあり、脳腫瘍では頭痛が、食道がんでは食べ物を飲み込む際に痛みがみられます。

主な症状以外にも、体重減少や疲労感、リンパ節の腫れ、筋力の低下、めまい、息切れ、貧血などがみられるほか、悪性腫瘍が体の中に増えることで、正常な細胞に栄養や酸素が供給されにくくなり、腫瘍による不調以外にも健康への悪影響が多々あります。悪性腫瘍の治療において重要なのは、効果を最大限に得ることと、体への負担を最小限にすることなので、適切な治療を行うためにも多くの検査が必要です。

治療

悪性腫瘍を外科的に切除する手術や薬物療法、放射線療法をそれぞれ単独で行ったり、いくつかを組み合わせたりします。悪性腫瘍の治療は、技術の進歩や医学研究の成果とともに変化しています。

監修

前田裕輔 (まえだ・ゆうすけ)

グランプロクリニック銀座院長

関西医科大学卒。内科専門医、日本抗加齢医学会専門医。

https://granpro-clinic.com/

この記事が気に入ったらいいね!&フォローしよう

この記事が気に入ったらいいね!&フォローしよう

SHARE