脳腫瘍

原因と特徴

脳腫瘍とは、頭の中にできる腫瘍のことです。悪性と良性があり、タイプは脳や脳の周りの組織から生じる「原発性脳腫瘍」と、他の臓器に生じたがんが脳に転移して起こる「転移性脳腫瘍」に分けられます。腫瘍が大きくなると頭蓋骨の中の圧力が高まるため、頭痛や吐き気、嘔吐、視力の低下などの不調があらわれます。また、脳腫瘍ができる場所によってもさまざまな症状がみられます。例えば、内耳神経という聴覚の神経の近くにできた場合、耳鳴りや難聴があらわれ、顔面神経の近くにできると顔のひきつりが起こり、運動神経の通り道にできると体の片側の麻痺などがともないます。種類やできる場所によって治療法が異なるため、画像検査や組織診断、造影剤を用いた検査などが行われます。

治療

脳腫瘍の治療には手術による摘出や、ガンマナイフ、サイバーナイフなどの放射線照射療法、抗がん剤による化学療法などがあります。腫瘍の場所や性質、患者の体力などを踏まえたうえで治療方針が決定されます。

監修

前田裕輔 (まえだ・ゆうすけ)

グランプロクリニック銀座院長

関西医科大学卒。内科専門医、日本抗加齢医学会専門医。

https://granpro-clinic.com/

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