アトピー性皮膚炎

原因と特徴

かゆみをともなう湿疹が全身、または額や目の周り、口の周り、首、肘、膝関節の裏側などの部分的にあらわれます。よくなったり悪くなったりを繰り返すのが特徴で、乾燥しやすい冬や汗をかきやすい夏に症状が悪化する傾向があります。アトピー性皮膚炎は、さまざまな原因が組み合わさって起こることが多く、乾燥を招いてかゆみを引き起こす皮膚のバリア機能の低下や、アレルギー性の体質、遺伝的な要因、精神的なストレスなどが挙げられます。また、ダニやハウスダスト、カビ、ペットの毛などが湿疹症状を悪化させる原因にもなるので、生活環境を清潔にしたり、カーペットの使用を避けたりと、原因物質との接触をなるべく減らすことが大切です。

治療

家庭での対策を中心に、補助的に薬物治療を行うケースが多いアトピー性皮膚炎。アレルギー反応を引き起こす原因物質との接触を避けて、保湿剤を塗り皮膚のバリア機能を高めます。薬物治療ではステロイドなどの塗り薬や、かゆみが強い場合は抗アレルギー薬の内服を行います。

監修

前田裕輔 (まえだ・ゆうすけ)

グランプロクリニック銀座院長

関西医科大学卒。内科専門医、日本抗加齢医学会専門医。

https://granpro-clinic.com/

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