からだ
くらし

暑さに負けない体の作り方。

  • 撮影・玉置順子(t.cube) スタイリング・白男川清美 ヘア&メイク・浜田あゆみ(メランジ) モデル・怜花 文・板倉ミキコ 撮影協力・UTUWA

〈食事でケア〉

体を内側から整える“食養生”は、睡眠と並び重要なメンテナンス法。栄養不足、脱水状態を避け、代謝のいい体で夏を乗り切ろう。

食欲がなくなる前に【苦手食材】 を摂り入れる。
「早めの花粉症対策で症状が軽減するように、夏バテ対策に、不足しがちな栄養を補給して体を整えておきましょう。たんぱく質を代謝しにくい人など、人によって吸収が苦手な栄養素があります。血液検査をすると分かるので、事前に調べ、夏前に多めに摂り入れて」(伊藤さん)

水分代謝を促しつつ、【冷やしすぎない】方法を選ぶ。
食事の際に気をつけたいのが、体を冷やしすぎないこと。食材を厳選し、バランスを取りたい。

「冷たい飲み物を常用すると、胃腸に悪影響が。水分補給は飲料だけでなく、キュウリやスイカなど水分が多い食材に岩塩をかけて活用するのも手」(木村さん)

脱水症状を防ぐため、【ミネラル】 をしっかり補給。
汗と一緒に体の機能調整に必須のミネラルも流れ出てしまうので、ミネラル不足が脱水症状をより悪化させる。

「ミネラルがたっぷり入った天然塩、味噌などは夏バテ対策にピッタリ。睡眠中、汗とともに大量のミネラルが出てしまうので、朝の味噌汁は最高です」(伊藤さん)

【たんぱく質】 をいつも以上に意識的に摂る。
筋肉、血管など体の様々な部位を作るたんぱく質は大事な栄養素。日焼けなどで傷ついた皮膚の細胞修復にも使われるので、夏は特に不足しやすい。

「そのため筋量が減り、代謝力が落ちます。食欲がないなら、少量をこまめに摂りましょう」(伊藤さん)

朝起きた時、夜寝る前に 【1杯の水】 を飲む。
トイレで目覚める回数を減らそうと水を我慢せず、寝る前と朝起きた時にグラス1杯の水を飲むようにする。

「睡眠中の脱水症状が続くと胃酸が減り、栄養吸収力が阻害されます。寝起きに口がネバネバしていたら要注意。脱水は脳梗塞の原因にもなります」(伊藤さん)

汗をかいた直後の【カフェイン飲料は控える】 。
「発汗は交感神経が優位な状態に起こるので、さらに交感神経を刺激するカフェイン飲料を飲むと自律神経が乱れやすくなります。また、糖分の多いスポーツドリンクは糖質過多になり血糖値が上がるので、またすぐ喉が乾きます。水で薄めて飲むといいでしょう」(伊藤さん)

滋養にうなぎ、は【胃腸と相談】 してから。
「夏の滋養にはうなぎと言われますが、脂の多い料理なので、胃腸が弱っているときに食べると消化不良を起こし、夏バテが悪化します」(木村さん)

「自分の体調に合わせて食材を選ぶべき。食前に薄めた酢を飲むなど、胃酸を助けるのも手です」(伊藤さん)

木村容子(きむら・ようこ)さん●医師。東京女子医科大学東洋医学研究所准教授。11年前、日本初の「漢方養生ドック」を始めるなど、東洋医学の知恵を現代社会に生かしやすい方法で提案。

伊藤史子(いとう・あやこ)さん●医師。「あやこいとう クリニック」院長。ホルモン補充療法、分子栄養療法、スポーツトレーニングなど、総合的なアンチエイジング法を推奨している。

『クロワッサン』999号より

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