運動するより高い効果を発揮!?「痩せグセ」を身につけよう。
撮影・青木和義 スタイリング・高島聖子 イラストレーション・岡村亮太 文・黒澤 彩
07.宴会場のトイレでは鏡でお腹を見る。
「お酒が入ると、今日はもういいや、せっかくだから楽しもう!という気持ちになりますよね。そのたびにダイエットを諦めてしまわないよう、こんな習慣が意外と効きます」
飲み会や食事会では、一度は席を立ちトイレに行くもの。その際に、自分のお腹を鏡に映してみると、そこには予想以上のぽっこり腹が……。現実を直視することでいったん冷静になり、たがが外れたように飲み食いするのを防げるはず。ほかに人がいなければ、こっそり服をめくってみるとさらに効果大。
08.ひと口ごとに箸を置こう。
工藤さんが「もっとも結果が出る痩せグセ」と勧めるのがこちら。「ゆっくり、よく噛んで食べることで太りにくくなるのですが、これが意外とできない。そのくらい、食への衝動というのは強いものなんです」
実際にやってみると、ひと口ごとに箸を置くのは至難の業。普段、いかに何も考えずに勢いで食べているかに気づくはず。
「これを実践すると、衝動をコントロールでき、さらに食べ物の味や食感をしっかり感じられるようになります。この習慣だけで、7kg痩せた人もいます」
09.ドカ食いするなら鏡の前で。
残念ながら、もっとも手っ取り早くストレスを解消する方法は食べることなのだそう。ストレスを感じると、ついドカ食いしてしまうのはそうした理由。
「どうしても食べたいときは、我慢するとさらにストレスが増幅してしまいます。そんなときは、もう、食べてしまいましょう。ただし、食べる自分の姿を鏡に映して見てください。きっと驚愕するはずです。私も試しましたが、過食に走る人間は目がイッていて怖い。これはまずいなと自覚できる。ショック療法のようなものです」
10.柔らかいものより固いものを食べよ。
固いものを食べようとすると、必然的によく噛むことになる。噛むと、満腹中枢を刺激するヒスタミンや、幸福ホルモンとも呼ばれるセロトニンが分泌されるといい、ダイエットにはうれしい効果ばかり。
「噛むことで、エネルギーの燃焼を促す褐色脂肪細胞が活性化することもわかっています。それに、柔らかい食べ物は往々にして脂肪分が多く、高カロリー。ふんわり、サクサク食感のものではなく、ずっしり重みがあって(=水分が多い)、固い食べ物を選びましょう」
11.横向き、抱き枕の寝姿勢を。
しっかりと睡眠をとるのは、痩せグセの観点からも大切。
「睡眠の質がよくないと、食欲を増進させるグレリンというホルモンのほか、ストレスホルモンとされるコルチゾールやアドレナリンが出やすくなります」
そんな状態が続けば、寝ている間にも太りやすい体になってしまう。眠りが浅かったり、イビキを指摘された人は、安眠しやすいといわれる横向きの「胎児のポーズ」を試してみよう。この体勢なら呼吸がラクになり、睡眠時無呼吸症候群の改善にもつながる。
12.ひと月に1回は洋服の試着を。
「今まで入らなかった服を着られるようになるのは、ダイエットの成果を何よりも実感できる場面。うれしいものです」
ポイントは、ネット通販ではなく、定期的にショップに出向くこと。買うこと以上に、店で試着することが大切だからだ。工藤さんの経験からも、太っているときは試着室でジタバタしてしまったり汗をかいたりと大変だったのが、痩せてくると難なく落ち着いて試着できるように。その違いを身をもって体験することが、モチベーションアップになる。
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