前足や尻尾が動く動物たち、実をくわえた鳥、雲から落ちる雷…… “瞬間” をとらえたビーズのブローチ。フランスの伝統的なオートクチュール刺繡の手法なのに、驚くほどモチーフがユニークだ。
「どの国の刺繡もセオリーがあって、モチーフも決まっているものが多いのですが、唯一、オートクチュール刺繡は自由なんです」と、小林モー子さん。
「へアネットやビニール、木の皮を刺繡生地にしたり、発想も自由なら、技術、素材、モチーフも自由に進化させられるんです。だから、今この時代に生きる人にも気軽に身につけて、楽しんでほしい、遊んでほしい」
用いるのはほとんど、自らパリの蚤の市などで仕入れるヴィンテージビーズ。