【佐伯チズさんから学ぶ】手、指で仕上げるベースメイクのコツ。
カリスマ美容家・佐伯チズさんが、手、指の力で美肌を磨くその作法を伝授。今回はベースメイク編です。
撮影・内田紘倫 ヘア&メイク・高松由香 スタイリング・佐野友美 文・大澤千穂 モデル・樹神
「手で塗るリキッドファンデはスキンケア・メイクと呼んでます」
スキンケア同様、メイクもあれこれ重ね塗りは不要。UVカットと保湿を兼ねたリキッドファンデーションを手で密着させれば崩れ知らずの美肌に。
「ファンデーションの役目は顔色の補整だから色選びが大切。ピンク系とオークル系を1色ずつ混ぜて。血色の悪い日はピンク系多め、ほてりを抑えたい時はオークル系を多めに」
2色を手のひらに取り、その日の肌や気温に合わせて比率を加減。首に試し塗りして目立たない色であればOKだ。
「塗る時は手指で温め、一気にのばす。手に取ったものを全部のせて、小鼻など細かい部分に指の腹で入れ込んで」
使う量は各1プッシュずつと多めだが「薄塗りは化粧崩れのもと」だそう。
「薄く仕上げようとすると、量が足りずにムラができ、かえって崩れやすくなるもの。それより多めの量を手指の温度で密着させましょう。手、指でするからそれができるし、また崩れにくい土台になるのです。均一な質感に仕上がるからシミやシワも目立ちません」
佐伯チズ(さえき・ちず)●美容家。1943年生まれ。外資系化粧品会社を定年退職後、サロン、出版など幅広い分野で活動。近年では、環境や道具を問わないその美容法が海外でも広く注目を集めている。
モデル・ワンピース4万2000円(プレインピープル/プレインピープル青山 TEL:03-6419-0978)
『クロワッサン』986号より
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