食べて痩せるをサポートする、21の知恵とアイデア。
撮影・青木和義 文・小沢緑子 イラストレーション・足立もえか
《11》糖質の吸収を緩やかにする、もち麦を積極的に。
ダイエット食材として人気の、大麦の一種のもち麦。
「大麦β–グルカンという水溶性食物繊維が豊富で、腸内を活性化。糖質の吸収をおだやかにする作用もあり、コレステロール値を抑える効果も期待できます」(河村さん)
白米と混ぜて炊くほかにも、ゆでて冷蔵・冷凍しておけばサラダやスープ、いろいろな料理のかさ増しにも使える。レトルトタイプもあり、ストックしておくと便利。
《12》ストレス太りを防ぐツボ、「扶突」を覚えよう。
東洋医学では心と体は密接で、食べ過ぎも陰陽バランスの乱れと考える。
「ストレスがたまると異常に食欲が出てくることがありますが、それを防ぐツボがいわゆる首筋にあたる胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)の真ん中にある『扶突(ふとつ)』。このツボとその周辺を優しくさすったり、挟んでつまんだり。首を曲げるストレッチで刺激しても。ほぐすと精神的に落ち着き、食欲が安定します」(柳本さん)
《13》たんぱく質不足はおやつで賢く補う。
日本人女性のたんぱく質摂取量は年々減少しているとの調査結果(※5)がある。さらに食事制限中は動物性たんぱく質を敬遠しがちになるため、より不足状態が加速する傾向も。筋肉減少で痩せにくい体になる前に、意識を変えて“おやつで補充”を習慣に。最近では手軽にたんぱく質を補えるスナック類も増えている。ダイエット中の気分転換にもなるので、いろいろ試して、賢く利用してみては。
※5 厚生労働省 平成28年「国民健康・栄養調査報告」による。
《14》食べたい気持ちは耳ツボでコントロール。
食欲を抑えてくれるツボが、耳の上部、軟骨のくぼみにある「神門(しんもん)」。
「食事の前に親指と人さし指で挟んで、顔がほてるくらいしっかりと揉みます。習慣にすれば、食べ過ぎを防ぐ注意喚起にも。もうひとつが耳の穴の入り口の出っ張り前のくぼみにある『飢点(きてん)』。この2カ所をセットで刺激。耳ツボはイタ気持ちいいくらいの強さで押すのが効果的です」(柳本さん)
《15》普通に炊いて3割減、糖質カットできる炊飯器。
特別なお米も手間も必要なし。いつもどおり、ただ研いだ白米を入れて炊くだけで、白米の糖質を33%カットした低糖質のご飯が食べられるという画期的な炊飯器。
その秘密はお米を煮たときに溶け出す、糖質を含んだ煮汁を自動で排出する機能が備わっているから。その後は水を自動注入し、ふっくら炊き上げる。味は普通の白飯よりさっぱり、あっさりめ。