からだ

包む、縫う、編む、描く──手を使う暮らしは美しい。

〈連載〉美しき人生のそばに(3)。自分らしい生き方を実現させた女性を紹介する新連載。今回は、手仕事をこよなく愛する人に、思いを包む方法を教えてもらいました。
  • 撮影・青木和義 文・越川典子

誰かを思って手を動かす時間は、人と人をつなぐ時間。

「同じ歳で肌悩みのことをよく話す友人に手渡したい」。気に入っているデルメッドのバーム クレンジングの容器の色に合わせて、ブルーのスタンプとテープを使い、気持ちも一緒に包む。

ミスミノリコさん
ディスプレイデザイナー、暮らしの装飾家
武蔵野美術大学卒業。ワークショップなどで手仕事の愉しみを発信。著書に『小さな暮らしのおすそわけ』『繕う愉しみ』がある。http://room504.jp

「これは切手、レースの切れ端。刺繡の残り糸もこうして箱に入れておく。テープは失くさないよう、リボンでまとめて。これ全部、手仕事の道具です。捨てるものがなくて困っちゃいますね」。“おすそわけ名人” と名高いミスミさんのアトリエ兼自宅に、今日はラッピングのコツを教えてもらいに訪れた。目の前で、色も素材もとりどりの紙や布、糸、リボンたちがミスミさんの手で「形」になっていく様子は、まるで魔法を見ているかのようだ(仕上がりは上の写真でご覧あれ)。

「包んだり、巻いたり、袋に入れたり。ラッピングって、贈る相手のことを思って作る過程そのものが愉しいんです。わくわくしてくれるかなとか、開けたとき驚くかなとか想像しながら。ほら、白い紙に消しゴムを使ってスタンプを押すだけで、オリジナルの包み紙になるんです。ポンポンと押してみてください」

あ、はみ出しちゃってますが!

「大丈夫です。思いが溢れてはみ出しちゃうことって、あるじゃないですか。すれたり、かすれたりしても、その偶然の形のほうがあたたかみがあるし、私は愉しいと思うんですよね。……そういえば、小学校の図工の先生が、画用紙からはみ出して絵を描くと『よく出来た!』とほめてくれて(笑)。あれが、私の手仕事の原点かもしれませんね」

今も、まっすぐ切るのは苦手で、手でちぎるほうが好き、と笑うミスミさん。いとおしい作品に囲まれて、肌も笑顔もつやつや、幸せそうなのである。

〈1〉消しゴムの細長い側面でスタンプ。「はみ出したほうがテキスタイルのパターンみたいでカッコいい。簡単で愉しいですよ」

〈2〉化粧水と美容液を入れてブルーのリボンをかける。「あの人なら、きっと喜んでくれる」と思いながら。


欧州の伝統的な衣類修繕法「ダーニング」で繕ったソックス。「新品のころよりもっと好きになります」。使った糸の記録もつけておく。

まっすぐ切るのは苦手だから、雑誌で目についた「白いもの」を手でちぎり、紙に貼り付けてみた。それだけなのに「作品」なのである。


〈1〉スターチス、バゼリア……贈りたい花の名前を書いて、包み紙にしてみた。「所々に、for youとかthank youとか書いてみる」

〈2〉特別な包み紙でなくてもいい。「開いて読んでくれると思うだけで、愉しいじゃないですか?」。特別なメッセージを入れても。


〈1〉カードだって気負わず手作りする。文字の上下に、小さく丸いスタンプが。なんと綿棒で押していました!

〈2〉綿棒のスタンプで、円を描いたり、囲んだり、工夫は無限。「ピンクの点を2個つなげば、さくらんぼに」


小さなソックス形の台紙に、布や紙、リボンやテープを使って、一足一足違う作品に。「愉しくて止まらなくなります」


だから、そばにデルメッド。

「今いちばんのお気に入りはバーム クレンジング。メイクがするする落ちて気持ちがいい。そのあとのウォッシング マイルドも、何度も顔を洗いたくなるような心地よさ。すっきりしたあと肌の感触も好ましくて。皆に教えたくなります」(ミスミさん)

デルメッドの
基本スキンケアの無料サンプルと
ブランドブックがもらえます。

お申し込みは
[フリーダイヤル]0120-847-447まで。

問合せ先・デルメッド 〈フリーダイヤル〉0120-847-447 www.dermed.jp

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