からだ

日々の花たちが教えてくれる、めぐる季節と暮らす喜び。

〈新連載〉美しき人生のそばに(1)。自分らしく生きるため、日々を積み重ねている女性がいます。着実に成果を出しているのに、自然体で、しかもすごく楽しそうなのです。
  • 撮影・雨宮秀也 文・越川典子

手始めは、好きな花から2種だけ挿してみましょう。

手の中で一点を軸にし、花束を作るような感覚で活けるとうまくいく。「頭で考えずに、気に入った花のどこがいいのか、感じることが大事なんです」。大好きな帽子と花ばさみとプレミアム UVベイスと。

雨宮ゆかさん
挿花家
あめみや・ゆか●くらしの中で花を楽しむ教室「日々花」を主宰。花と暮らしにまつわる執筆やスタイリングのほか、イラストも描く。著書に『花ごよみ365日』。

花に触れない日はない、という雨宮ゆかさん。家じゅうにさり気なく置かれた花を水切りし、活け直すのが毎朝の日課だ

郊外の高台にある雨宮さんの家は、無垢の木床にたっぷり光が差し込み、風が通り抜ける。ものは必要最小限でよい。かける手間すら楽しい、満ち足りた暮らし。雨が降れば、一日で草木がぐんと伸びることを知った。ひぐらしが鳴き始めたら、そろそろ梅雨が明けるという知らせ。自然が教えてくれる生き方が心地よいことを、今の暮らしが教えてくれた。

「カレンダーや時計がなくても、日々の花から季節を感じ取れるんです」

化粧台にしているキャビネットには、東欧の古いガラス瓶と花が。「ガラスのときは、器の上部だけで活けると、茎が目立たず涼しげです」
フランスのアンティークの文箱に、小さなガラス瓶。アサリナとミントの葉。「触れると香り立つ草は、活けている間も清々しい気持ちに」

今朝も、前庭や裏の野山で摘んできた。

「摘んでくるとき、魅力を感じた部分がそれぞれの花にあると思います。すっと立つ草の姿だったり、光に透けた花びらだったり。最初に美しいと感じたポイントを、最後まで忘れずに活けることが、とても大切だと思うのです」

それを雨宮さんは、“直感”と言う。主宰する花教室「日々花(ひびはな)」でも、「あれこれ目移りしたり、考えすぎたりすると、不思議といい花にならない。これ、と思った気持ちを信じなければ」と教えている。

ふだん食卓で使っている鉢に、撫子と臼の木を。「二股に分かれた枝を縁にもたせかけて入れ、できた三角に他の花を挿すと安定します」
日焼け止めをつけて帽子をかぶり、花ばさみを手に庭に出る。「ファンデーションはつけません。教室などのときは、これに粉をはたくだけ」

よく見て、感じとる。

「直感とは、ある意味、訓練。花の絵を描くようになって、それがよくわかるようになりました。枝がどんなふうについているのか、群生している姿はどんなふうか。無心になって向き合うのが楽しい」

花を知ることは、自分を知ることでもある。雨宮さんを見ていてそう思う。

草花を描くのも植物を理解するのにつながってくる。「枝の生え方、花びらの重なり具合……、深く見えるのが楽しい」
天城峠の大木。うろの中を覗かずにいられなかった。「先日は、東北大学の植物園にも。関東と東北では樹林帯も違います」

だから、そばにデルメッド。

「朝は、デルメッドのUVベイスを必ず。一日の終わりには、バーム クレンジングを使うのが日課。とろりと肌の上で溶ける感触、洗い流したあとのすっきり感。次につけるプレミアム ローションの浸透感も大好きです」(雨宮さん)


■「美」を見つめる、デルメッドのメッセージ、VISIONARY for Beautiful Life。第一話は『料理家 栗原はるみさんの美しい生き方』。www.visionary-dermed.jp/

問合せ先・デルメッド 〈フリーダイヤル〉0120-847-447 www.dermed.jp

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