花に触れない日はない、という雨宮ゆかさん。家じゅうにさり気なく置かれた花を水切りし、活け直すのが毎朝の日課だ
郊外の高台にある雨宮さんの家は、無垢の木床にたっぷり光が差し込み、風が通り抜ける。ものは必要最小限でよい。かける手間すら楽しい、満ち足りた暮らし。雨が降れば、一日で草木がぐんと伸びることを知った。ひぐらしが鳴き始めたら、そろそろ梅雨が明けるという知らせ。自然が教えてくれる生き方が心地よいことを、今の暮らしが教えてくれた。
「カレンダーや時計がなくても、日々の花から季節を感じ取れるんです」