口腔ケアの概念を覆そうとしている口腔内フローラについて、歯科医師に聞きました。
健康な子どもの口の中から発見された乳酸菌が、今、食品にもなって口腔ケアの概念を覆そうとしています。
撮影・森山祐子 イラストレーション・川野郁代 文・高橋顕子
セルフケアの仕上げに乳酸菌を。美味しくて手軽に摂れるものも登場。
★:インターネットの公式サイトやオーラルケア商品専門サイトなどで購入可能な商品。
■:歯科医院で購入する商品。問い合わせも歯科医院へ。
抗菌作用を固定化してバイオフィルムを作りにくく。
「マウスピースや義歯を除菌しても、また口内に入れれば、菌は付着・増殖してバイオフィルムが形成される」
と二川さん。口腔内でも抗菌作用が続けば、と二川さんが開発したのが固定化抗菌成分「Etak®」だ。シュッとスプレーすることで、マウスピースや義歯の抗菌作用が24時間続くのだという。
二川浩樹(にかわ・ひろき)●広島大学 大学院医歯薬保健学研究科 口腔生物工学分野 教授。予防歯科の研究に取り組みながら、歯科医師として臨床も行う。2013年「Etak」で文部科学大臣表彰 科学技術賞を受賞。著書に『歯科口腔抗菌考』がある。
『クロワッサン』978号より
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