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その「眠れない」の理由は? 睡眠外来を体験しました。

近頃、よく耳にする睡眠外来。現場ではどんな検査や治療が行われているか。お仕事柄(!?)、眠れないこの人に登場してもらいました。

撮影・千田彩子 イラストレーション・田中麻里子

ベッドでまんじりともせず、ずっと寝返りばかりを打つつらさ。

イラストレーター 田中麻里子さん。寝付きが悪くて、明け方に雀の声を聞くことも。
イラストレーター 田中麻里子さん。寝付きが悪くて、明け方に雀の声を聞くことも。

イラストレーター・田中麻里子さんの悩みは、寝付きが悪いということ。ベッドに横たわってから、1時間ほど寝返りを打っていることはざらで、ひどい時には2時間超、さらにひどければ、いよいよ夜が明けそうになってますます焦りだす、ということもあるのだそう。なるほど、これはつらい。
「夜になるとまた今日も眠れないかもしれない、と、頭のどこかで考えてしまう自分がいます」(田中さん)

門を叩いた「睡眠総合ケアクリニック代々木」医師の柳原万里子さんがまず尋ねたのは、いつから寝付きが悪くなってしまったかということ。

「この仕事を始めた15年くらい前から、徐々にでしょうか。翌朝、必ず何時に起きなければ、というのがあんまりない仕事なので」(田中さん)
「なるほど。それでは社会人になる前や、小さな頃はいかがでしたか?」(柳原さん)
「寝付きが悪いというよりも、夜更かしが好きな子どもでした……」

問診により、次々と明らかにされる、眠れる(眠れない)田中さんの実態。
ベッドに入る時間はその日によってまちまちで、夜中の12時だったり1時だったり。が、そのくせ起きるのは決まっていて、たいがいが7時半くらい。仕事の都合によっては朝4時半に寝て昼に起きることもある。寝付きが悪いだけでなく、夜中によく目も覚める。とはいえ、必ずしも尿意で起きるわけではない。なぜ目が覚めるのかは自分ではわからない。眠れなかった翌日は1時間くらい昼寝をしてしまう。その時の目覚めはひどくだるい。

何度も寝返りを打ちながら、長い時が過ぎていく。
何度も寝返りを打ちながら、長い時が過ぎていく。
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