入浴はスムーズに快い睡眠へと誘う最も簡単な方法、と推奨するのは温泉療法専門医の早坂信哉さん。
「よい睡眠をとるには床につく90分前に入浴することが重要です。入浴でいったん体温を上げて、そこから体温が急落していくタイミングでベッドに入ると、深い睡眠を得られることが多くの研究でわかっています」
ポイントになるのが、安眠を招くのに適した入浴時のお湯の温度だ。
「湯温は40℃が理想的です。42度以上の熱いお湯になると、交感神経のスイッチが入って体が興奮状態になり、血圧が上がって心拍数も速くなる。また38度以下だとぬるくて温熱効果を期待できません。入浴時は副交感神経を優位にしてリラックス状態にしたいので、熱すぎずぬるすぎない40度がちょうどいい温度になりますね」