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睡眠専門医に聞く、質のいい眠りのために、してはならない10のこと。

毎日の何げない習慣が、良い睡眠の妨げになっているかもしれません。意外なあれこれ、思い当たるところありませんか? RESM新横浜睡眠・呼吸メディカルケアクリニック院長の白濱龍太郎さんに聞きました。

撮影・角戸菜摘 イラストレーション・伊藤ハムスター

× 深夜のコンビニ通いって楽しい。

いちど帰宅してから気づく、ちょっとした買い忘れ。開いてて便利な深夜のコンビニ。
「コンビニは街なかで目立つよう照明を特に明るくしてあるので、注意が必要です」
強い光が交感神経を刺激し、せっかく夜になって活発に分泌されてきたメラトニンを抑制してしまう。
「行くならパソコン用のブルーライトをカットする眼鏡をかけて行くといいです。また、ここで新作スイーツなどを買って食べてしまうと、インシュリンが分泌され、血糖値の乱高下を避けるためにアドレナリンが分泌されます。するとまた脳が活性化し眠気が遠のきます。ほどほどにしておきましょう」

× 寝る前に大好きなドラマの最新話を観ています。

睡眠専門医に聞く、質のいい眠りのために、してはならない10のこと。

今はタブレットやスマホのおかげで、最新のTVドラマをベッドに入ってから楽しむこともできる便利な時代。
「でも、寝る前にドキドキしたり感情を激しく揺さぶられるドラマを観るのは、交感神経を刺激する点で睡眠にはマイナスです」
白濱さんがすすめるのは、いちど読んだことのある本や雑誌。
「入眠前にちょっと何か読みたい、ということは誰しもありますよね。そういうときにあらかじめ内容を知っている本であれば、眠りを妨げることがないので好都合です。深く考え込む要素の少ない、カタログなどを眺めてみるのもいいでしょう」

RESM新横浜睡眠・呼吸メディカルケアクリニック院長 白濱龍太郎さん
RESM新横浜睡眠・呼吸メディカルケアクリニック院長 白濱龍太郎さん

白濱龍太郎(しらはま・りゅうたろう)●RESM新横浜睡眠・呼吸メディカルケアクリニック院長。医学博士、日本睡眠学会認定医。睡眠専門医としてTVでも活躍。著書に『9割の不眠は「夕方」の習慣で治る』(SB新書)。

『クロワッサン』977号より

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