日中、忙しく過ごした体は、寝る際にもまだ緊張モードが解けていないことがある。これを緩めて自律神経系を交感神経優位から副交感神経優位にすることがぐっすり眠るための鍵。友野さんのおすすめは、いつでも簡単にできる筋弛緩法だ。
「椅子に両足を軽く開いて座り、目を閉じます。手をグーににぎり、足のつま先は天井に向け、顔からつま先まで全身にぐっと力を入れて、5秒間キープ。次に息を吐きながら一気に全身の力を抜きます。これを3〜5回繰り返すと、心身の緊張がほぐれます。
全身の筋肉を使って行うのがコツ。椅子に座って行うほか、眠りにつく直前にベッドに仰向けに寝て行うのもおすすめです」
そのほかに、胸を開くストレッチも。椅子に浅く座り、両手を頭の後ろに置いて胸をぐっと開き、天井を見上げて数回呼吸をするだけ。昼間、長時間のデスクワークなどで前かがみになりがちな体が心地よくほぐれて、リラックスモードになれる。