睡眠専門医に聞く、質のいい眠りのために、してはならない10のこと。
毎日の何げない習慣が、良い睡眠の妨げになっているかもしれません。意外なあれこれ、思い当たるところありませんか? RESM新横浜睡眠・呼吸メディカルケアクリニック院長の白濱龍太郎さんに聞きました。
撮影・角戸菜摘 イラストレーション・伊藤ハムスター
× 帰宅する電車の中でいつも寝てしまう。
帰りの電車で幸運にも座れると、仕事から解放されたリラックス感もあってウトウトしてしまいがち。
「クリニックに不眠の治療に来る患者さんで非常に多いのが、『帰りの電車で寝ることが多い』、あるいは『夕食の後にリビングでウトウトするのが日課』という人です。でも眠気というのはコップに少しずつ水が溜まっていくようなもので、これらの行為はせっかく溜まった水をこぼすことと同じ。非常に気持ちがいいのはわかりますが、夕方以降はできれば避けたいですね」
午睡を楽しみたいなら、夜の睡眠に影響の出ない15時まで、30分を上限に。
× 湯上がりのアイスや冷えた炭酸水って最高!
「人間は、アクセルはあるけれどブレーキのない車みたいなものです。ストンと垂直に着陸するように眠りたいという人は多いけれど、それは身体の構造上、難しい。睡眠に向けて徐々に準備していかなくてはいけません。その緩やかな下り坂を乱すと、不眠につながることになります」
風呂から上がってのアイスはこの季節なんとも美味しいけれど、
「極度に冷たいものは身体を緊張させ、眠りを浅くすることにつながります」
また、昨今流行している炭酸水も、「炭酸が胃への刺激となるので、睡眠の直前に飲むのは控えたほうがいいですね」。
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