【データ編】睡眠に大切なのは時間よりも質、ぐっすり眠るための条件とは?
毎日忙しい光浦靖子さん、毎日の眠りにもお悩みがあります。1週間の睡眠日誌をつけてドクターに相談してみました。私の睡眠、これで大丈夫ですか?
撮影・岩本慶三 文・一澤ひらり
「睡眠は長いほどよい」わけではない。ベッドにいる時間の長さよりも質が大切。
上のグラフは、7時間の睡眠をとっている人を基準とした、「6年後までに死亡する割合」を表している。7時間睡眠の人が最も長生きだが、睡眠が9時間、10時間と長くなるより、むしろ少し短いほうが健康という傾向が興味深い。
「健康なからだであれば、人間はそれほど長く眠れないようにできています。10時間以上熟睡できるようなら、それは何か疾患を抱えている状態」と内山さん。
「眠くないのに無理に長く眠ろうとすると、眠りが浅くなります。夜中に何度も起きたりして朝の目覚めが悪くなり、熟睡感も減少します。ベッドに入ってしばらくしても眠れないようであれば一度出て、自然に眠くなるまで寛いで過ごしましょう」
大切なのは量より質! いい睡眠のための 4つのポイント
1. 就寝時間にこだわらず、眠気を感じてからベッドに入る
2. 起きる時間を一定にする
3. 眠れないときはベッドから出る
4. 寝室は「春の気候」の温度設定に
内山 真(うちやま・まこと)●日本大学医学部精神医学系 主任教授。日本睡眠学会理事長。著書に『眠りの新常識』(KADOKAWA)、『睡眠のはなし』(中公新書)など。
光浦靖子(みつうら・やすこ)●タレント。タレント活動だけでなく、手芸家として作品集も刊行。最新刊に『ハタからみると、凪日記』(毎日新聞出版)。
『クロワッサン』977号より
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