今号は「口中老化」をテーマに、生活習慣病との関連を考える特集です。
歯周病、口内炎から正しい歯磨き、腸内ならぬ口腔内フローラを整える方法まで、小さな口の中に取り組むべき問題がいっぱい詰まっているのには驚きでした。
中でも、唾液について。それまであまり唾液について深く考えたことは正直なかったものの、実は、歯のエナメル質を守ったり、口腔内のpH調整をしたり、消化を促したり、唾液は地味にがんばって私たちを支えていたことを取材で初めて知りました。
そんな唾液の持つ力について教えてくれたのは、歯科医師の宝田恭子先生。「最近パンを食べるとどうにも飲み込みにくくて」……。これは単なる加齢のせいばかりとはいえないとのこと。むしろ生活習慣など見直すべきところが他にあって、唾液の出方は自律神経とも関わりがあるという話にびっくり。