からだ

Vol.43 ワキのニオイで、ずっと悩んできました。【40歳からのからだ塾WEB版】

  • 文・及川夕子 イラストレーション・小迎裕美子

多汗+ワキガ体質の人では、多汗症の治療が有効なケースもあり

「ワキガの患者さんは軽度の方から強い体臭を持つ方まで様々ですし、ワキガと同時に多汗で悩む人もいます。悩みの程度、年齢や体質、要望などには個人差があるので、必ずしも手術が必要なわけではありません」と五味さん。

ワキガの原因であるアポクリン腺から出る汗(分泌物)は、粘り気がある物質なので、そのままワキにくっついている状態なら空気中には蒸散せずニオイの元にはなりにくいのだそうです。しかし、エクリン腺からの発汗量が多いと、汗の水分にアポクリン腺からの分泌物が混じって空気中に蒸散し、周囲の人にまでニオイのもとが拡散してしまうことになります。 そこで、多汗+ワキガ体質の人では、多汗症の治療が有効なケースがあるのです。

多汗症の治療では、ボツリヌス菌を注射して汗腺の活動を抑える「ボトックス治療」が有効であり、汗が止まるだけでもニオイ物質の拡散が抑えられ、ケアがぐっと楽になるそう。ボトックス治療の効果は半年〜1年程度ですが、続けるうちに汗やニオイが気にならなくなる人も。 また、「汗腺は加齢とともに萎縮して小さくなっていくため、ワキガや衣類の黄ばみなどで悩んできた方でも、60代ぐらいからは自然に治まってくるケースがほとんど」(五味さん)。
手術に踏み切らずとも、ボトックス治療で様子をみるのも一案というわけです。 ボトックス治療について詳しくは、前回のからだ塾Vol42で詳しく紹介していますので、チェックしてみてくださいね。


まとめ


ワキガ対策のポイント ●デオドラント剤はワキガの程度に応じて選択 ●手術でアポクリン腺を完全に取り切る方法がある ●多汗症を合併している場合は、ボトックス治療で汗を抑えることで十分ニオイ対策になる ●年齢とともに汗腺は萎縮していき、60代くらいからは多汗やワキガの悩みが自然に治まるケースが多い   セルフケアでは対処しきれず、医療の力で治したい人は、ワキガ治療の経験がある医師とよく相談の上、納得した上で治療法を選びましょう。


ご協力いただいた医師
五味常明さん 五味クリニック院長 体臭・多汗研究所所長
ごみ・つねあき●ワキガ・体臭・多汗治療を20年間以上手がけてきた臭い治療のパイオニア。心のケアに外科的手法を組み合せる「心療外科」を提唱し、体臭・多汗治療の現場で実践。

※症状や治療法には個人差があります。必ず専門医にご相談ください。

ライター、メノポーズカウンセラー 及川夕子
更年期、まっただ中のライター。最近、ちょっと休んだぐらいでは疲れが抜けなくなってきて、以前よりもカラダのメンテが欠かせなくなったと実感。とはいえ、カラダの変化をポジティブに捉え、同年代の女性の健康に役立つさまざまな情報をお伝えしていきたいと思っています。ただいま、ヨガやマインドフルネスを実践中。ホルモン補充療法も試してみたい!

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