からだ

Vol.43 ワキのニオイで、ずっと悩んできました。【40歳からのからだ塾WEB版】

  • 文・及川夕子 イラストレーション・小迎裕美子

こんにちは。ライターの及川です。
前回はワキの多汗症に注目しましたが、今回はワキのニオイの対処法です。デオドラント剤を使ってもニオイが気になる、衣類のワキ部分が黄ばんでしまう、ニオイのことでいつも引け目を感じる……など、人知れず悩んでいる人は少なくないのでは?
「ちゃんと治すには手術しかないの?」など、ワキガ治療の選択のポイントなども紹介します。クロワッサンの誌面でも同じテーマをとりあげていますので、そちらもぜひチェックしてみてくださいね。

本当にワキガ体質? セルフチェックをしてみよう!

「単に汗をよくかくからワキガとは限りません。ワキガと汗くささは別のものです」と話すのは、五味クリニック院長・五味常明さん。
汗は汗腺から出てきますが、汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺があります。そのうち、普段かく無臭の汗はエクリン腺から出る汗。ワキガのニオイのもとは、アポクリン腺から出る汗で、やや粘り気のある物質です。
五味さんによると、アポクリン腺は、ある人、ない人、数が多い人、少ない人がいて、ワキガは生まれつきの体質なのだそう。

・耳アカが湿っている
・ワキガ体質の家族がいる
・ワキ毛が多く太い
・衣服のワキ部分が黄ばむ

これらに当てはまる項目が多い場合は、ワキガ体質の可能性があります。

デオドラント剤の選び方

自分でできる手軽な対処法としては、市販のデオドラント剤を使う方法があり、自分の体臭の強さに応じた製品を選択することが大切だそう。耳アカの状態でセルフチェックをし、効果的なデオドラント剤を選んで試してみましょう。

ワキガの自己チェックとデオドラント剤の選び方

資料提供:五味常明

ワキガ治療の手術ってどんなもの?

次に、デオドラント剤ではなかなかニオイがとれない場合やしっかりとワキガ対策をしたい人への対処法です。
「ワキガの悩みを完全に治すには、汗腺を取り除く手術が確実です」と五味さん。アポクリン腺はもともとない人もいるわけですから、取ってしまっても問題はないとのこと。「手術法はいくつかあります。ただし、手術で得られるメリットのほかに、術後の生活への影響や傷が残るなどのデメリットもあることもよく考えて、手術の適応を正しく選択しましょう」

ワキガの手術には様々なものがありますが、「最も確実な方法は医師が部位を直接見ながら行う『直視下剥離法』です」と五味さん。
ワキの下のアポクリン腺は、イクラの粒のような形状をしていて目視可能な大きさなのだとか。

「直視下剥離法なら、最後の一粒まで取り切ることが容易で、取り残しがないため再発の心配がありません」
手術は局所麻酔で行います。五味さんのアドバイスは「手術は両ワキを一度に行うのではなく、左右別々に行い、減汗効果を比較し、納得した上でもう片方を行う方法がよいでしょう。当院では片方ずつの手術を勧めており、費用は両ワキで30万円ほどかかります(保険適用外)」

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