下血や血便は腸の病気の可能性も
40歳以上は検診も大切
まず、お尻からの出血(血便、下血)がある場合に考えられる病気について整理していきましょう。
大腸肛門科専門医、山口トキコさんによると、
●痔
●大腸炎
●大腸・小腸がん、
●大腸ポリープ
●大腸憩室症
●胃潰瘍、十二指腸潰瘍など
こうした病気の可能性が考えられるそうです。
赤い血なのか黒い血なのか、便に血がつくのか、混じるのか、痛みが伴うのかなど、専門家なら症状によってある程度推測はつくようです。
ただ、痔の人が腸の病気やがんになる可能性もあり、一般の私たちには判断が難しいところ。ですから、あえてここでは、出血の種類による見分け方の紹介はしません。お尻からの出血があったら、消化器科や大腸肛門科を受診し、必要な検査を受けてくださいね。
ちなみに、近年増加している大腸がんに対しては、早期発見、早期治療につながる大腸がん検診の有効性が確認されています。下血・血便などの症状がなくても、40歳以上の人は1年に1回、大腸がん検診(便潜血検査)を受けましょう。
下腹部痛や赤黒い下血は要受診のサイン
近年増えている「大腸憩室症」
大腸憩室症でも、お尻からの出血が起こることがあります。腹痛がたびたびある、突然赤黒い出血があるなどの場合は、大腸憩室からの出血かもしれません。
憩室って何?
内視鏡で見るとこんな感じです。