横になった姿勢でできる「ゆらぎ体操」。幼少からさまざまな体調不良に悩んでいたという森明彦さんが、東洋医学やヨガ、整体などあらゆる療法を研究しつくし、10年以上かけて考案したものだ。今や1クラスの受講者が、のべ5万人近くになるほどの人気に。
「ヨガのポーズ自体がむずかしいといった人でも、誰もが無理なく行えるのが特徴です。体操とも呼べないくらい簡単な動きで、全身の不調、不眠やうつ状態を改善できます」と森さん。
寝たまま脱力してゆらゆらと全身をゆらすことで、心拍数を上げる負担をかけずに、筋肉の緊張や関節のこわばりを解放。正しいポーズを追求するのでなく、自分の心地よさを基準に動くので、心身ともにリラックスできて精神的な緊張もほぐれていく。
「リラックスを司る副交感神経を活性化することができ、自然と休息モードに入れるのです。教室では体操の途中で寝息をたてはじめる人もたくさんいますよ。就寝前に行えば、すんなり眠りにつけますし、睡眠の質も上がるので、高い疲労回復効果が期待できます」
熟睡のために必要な「全身がゆるんだ状態であること」「心が落ち着いた状態であること」、その両方を叶える。また、同じ体操を起床時に行えばスッキリした目覚めにつながる。もちろん、同時に全身のこりも癒やされるとあれば、実践しない手はない。