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このクセを治すだけ!首のシワを軽減する方法。

首のシワと顎のたるみは年のせい、と思っていませんか? 普段ちょっと意識を変えることで、かなり軽減できることが最近わかってきました。

撮影・青木和義、森山祐子 スタイリング・高島聖子 ヘア&メイク・広瀬あつこ モデル・関 裕子 文・古屋美枝

正しい首の位置をキープすれば、たるみは改善する。

最近、20〜30代でも首や顎下がたるみ、二重顎になっている人が多い。

「大きな原因は、スマートフォンとパソコン。画面を見るときに、顔を体の前に出していることが多いですよね。この状態だと、首周りの筋肉を使わないので弱ってしまい、たるむのです。太っていないのに二重顎、という人も姿勢に問題がある場合が多いですね」

つまり、姿勢を正せば改善する余地があるということだ。まず、立った時に肩と耳は一直線というのが、正しい首の位置だということをカラダに覚えさせよう。この姿勢をキープするのがつらかったら、一日に何度か気づいたときに修正するだけでもいい。コツは、おへその下の丹たんでん田に力を入れること。丹田を意識すると、体幹に力が入り、背筋も伸びる。そして両方の肩甲骨を寄せるようにすれば、首も正しい位置に戻る。

「スマートフォンの画面を見るときも、丹田に力を入れつつ、目線が下がって首の位置が前に出ることのないよう、画面の位置を上げましょう。パソコン作業をするときも同様です。ノート型パソコンの場合は、下に何か敷くなどして画面を上げてみましょう。本を読むときは、ブックスタンドを使うことでも姿勢が崩れにくくなりますよ」

最初はキツくても、毎日気を付けていると体幹や背中、首などに筋肉がついてくるので、キープするのがラクになるのを実感できるはず。また、丸まった背中を矯正するために、左のようなストレッチをするのもおすすめ。

「肩甲骨を動かし、胸を開くことで、姿勢の矯正効果が高くなります。わたしも仕事の合間には必ず軽いストレッチをしています。食事は早食いをやめて1口につき20〜30回、偏りなく噛むことを心がけてください」

毎日行いたいゆがみのリセット法。

両手を肩に当てたまま、肩を軸に後ろに肘を回す。肩甲骨を動かすことを意識して。10回行う。
両手を肩に当てたまま、肩を軸に後ろに肘を回す。肩甲骨を動かすことを意識して。10回行う。
ウォーキングでは、目線 を上げたまま、肘を後ろ にひくようにすると、顔 が前に出にくい。
ウォーキングでは、目線 を上げたまま、肘を後ろ にひくようにすると、顔 が前に出にくい。
背中と床の間に丸めたバスタオルをはさみ、仰向 けになって胸を開く。頭のてっぺんと足先がひっ ぱられるよう全身を伸ばす。1日10分ほど行おう。
背中と床の間に丸めたバスタオルをはさみ、仰向 けになって胸を開く。頭のてっぺんと足先がひっ ぱられるよう全身を伸ばす。1日10分ほど行おう。

日頃の姿勢が知らないうちに首のシワと二重顎を引き起こす。

【NG】耳と肩の骨の出っ張りを結んだときに、肩より前に耳 が出ている人は首のシワができ二重顎になりやすい。
【NG】耳と肩の骨の出っ張りを結んだときに、肩より前に耳 が出ている人は首のシワができ二重顎になりやすい。
正しい姿勢はまっすぐに立ったとき、耳と肩が一直線 になること。写真に撮ってみて確認しよう。
正しい姿勢はまっすぐに立ったとき、耳と肩が一直線 になること。写真に撮ってみて確認しよう。
【NG】ずっとうつむきながらスマホを見たり、本を読んでい ると顎のたるみにつながる
【NG】ずっとうつむきながらスマホを見たり、本を読んでい ると顎のたるみにつながる
目線が上がれば首も上がる。ときどきでいいので、お 腹に力を入れながら、スマホを持ち上げてみる習慣を。
目線が上がれば首も上がる。ときどきでいいので、お 腹に力を入れながら、スマホを持ち上げてみる習慣を。
【NG】頬づえをついたり、おでこに手を当てたりして本を読 む癖を直そう。下腹もぽっこり出てくるハメに。
【NG】頬づえをついたり、おでこに手を当てたりして本を読 む癖を直そう。下腹もぽっこり出てくるハメに。
ブックスタンドを使ってきちんとした姿勢をキープ。 お尻から背中にかけて直角になるように座る努力を
ブックスタンドを使ってきちんとした姿勢をキープ。 お尻から背中にかけて直角になるように座る努力を
【NG】ノートパソコンの場合になりがちなのがこの姿勢。首 のシワだけでなく、腰痛や肩こりを引き起こす。
【NG】ノートパソコンの場合になりがちなのがこの姿勢。首 のシワだけでなく、腰痛や肩こりを引き起こす。
【NG】疲れてくると椅子にもたれかかっていませんか? こ れも顎のたるみだけでなく、腰も痛めることに。
【NG】疲れてくると椅子にもたれかかっていませんか? こ れも顎のたるみだけでなく、腰も痛めることに。
パソコンの画面位置を上げる工夫を。読書の姿勢と同様にお尻と背中が直角になるように座る。
パソコンの画面位置を上げる工夫を。読書の姿勢と同様にお尻と背中が直角になるように座る。

『クロワッサン』938号より

●髙瀬聡子さん 皮膚科医/ウォブクリニック中目黒総院長。共著に『いちばんわかるスキンケアの教科書~健康な肌のための新常識~』(講談社)がある。

※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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