からだ
ヨガで眼精疲労、イライラや
不安をやわらげる。
毎日、自然に続けられること、不調を改善するためにはそれが一番大切だから。ヨーガ療法士として医療の現場で指導を行っている須田育さんにやさしく心地よい、ヨガのポーズを紹介していただきます。今回は身体面だけでなく精神面にもアプローチ。
首の前後にやさしく抵抗をかけて、眼精疲労をやわらげる
目の疲れに関与するのは肩こりと首のこり。パソコン画面の凝視やデスクワークでの前かがみの姿勢などこり固まる要因がたくさん。
「首の前後に半分くらいの力で抵抗をかけることにより、肩甲骨と首の緊張をゆるめて眼精疲労を改善することができます。首の筋力も鍛えられて、血流もよくなりますよ」
手のひらをこすり合わせて温め、目にあてるパーミングも有効。
「じんわりと目が温まってとても気持ちがいいんです。疲れた目を休ませてあげましょう」
ももを押してイライラや不安をやわらげる
イライラ、不安など精神的不調に共通するのは、いったん囚われるとたちまち頭の中がその思いで満杯になってしまうこと。そんなときは太ももを手で押して、その数をカウントすると気分転換の特効薬になる。
「頭に上がっている『気』を、脚の筋肉に刺激を与えることでシャットダウンできるんです。抵抗をかけて手とももで押し合うと、お腹にも力が入るので一層効きめが高まります」
回数を数えることで呼吸に意識を向けるため、「心の暴走がストップ」し、「今」「ここ」に戻ることができる。
◎須田 育さん ヨーガ療法士●日本ヨーガ療法学会認定ヨーガ療法士、インド政府認定ヨーガ療法士、病院などで、心身を整えるゆったりしたヨガを伝授している。
『クロワッサン』925号(2016年5月25日号)より
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