からだ

すきま時間ですっきり、
全身の不調を解消する「耳ヨガ」。

クロワッサン最新号『若い身体をつくるはじめての、ヨガ』(2016年5月25日号)より、注目記事を厳選してお送りします。http://magazineworld.jp/croissant/


部位やポイントを手で刺激するだけ。場所や時間を選ばずに手軽にできる耳ヨガを紹介。毎日続けることが大事です。

じっくり触ることが滅多にない耳。ところがこの部位、東洋医学ではツボの宝庫であり健康と深い関わりがあることが知られている。龍村修さんはこの考え方をベースに「耳ヨガ」を考案。

「東洋医学には、手や足などの一部分に全身が示されている〝部分即全体〟という考え方があります。耳もまた同じで逆さまになった胎児になぞらえて全身を投影させます」

耳の上部は足全体、中部は胴体や腕、下部は頭という具合。

「また、耳は五臓でいうと腎に当たります。実際、耳の形は空豆状の腎臓の形に似ているんです。東洋医学では腎は生命力や長寿に関わる臓器ですから、そこを刺激することで生命活動を後押しすることに繋がります」

さらには、耳の凝りをほぐすことで気の巡りを整え、カラダや頭蓋骨の歪みを改善したり、痛みを和らげたり、柔軟性を向上させるといった効果も期待できるという。

「ほとんどの人は柔軟体操をしないとカラダの歪み改善や柔軟性は養えないと思っています。ところが、耳を刺激して硬い部分をほぐしていくうちに、気の巡りが促されカラダが楽になったり柔軟性が増すのです」

「耳ヨガ」はいつでもどこでも気軽に行えることがメリット。毎日続ければ柔軟なカラダがきっと手に入るはず。

耳と全身のつながりをチェックテストで体感!

まずは上のチェックで耳ヨガの効果を体感することからスタート。

最初に腰を回して動かしにくい部分を確かめる。

次に耳を刺激した後、再び腰を回転。

耳刺激の前後でどう変化するかはお楽しみ。

もっと効果を体感したいなら、下の4つのメソッド、「耳ヨガ」の基本に挑戦を。

「基本コースだけでもほとんどの不調の改善につながります。

さらに、とくに不調を感じる場所がある場合は、症状別の耳ヨガを取り入れてください」

耳の上部は足全体、中部は胴体、下部は頭に関連する。表側は内臓や神経系、耳の裏側のふくらんでいる部分は背骨の関連部位。硬い部分がある場合、その関連部位に問題あり。
耳の上部は足全体、中部は胴体、下部は頭に関連する。表側は内臓や神経系、耳の裏側のふくらんでいる部分は背骨の関連部位。硬い部分がある場合、その関連部位に問題あり。


 

耳の中部の刺激で腰の動きに変化が!

1.両足を肩幅に開いて両手を 頭の後ろで組み、上半身を 動かさずに腰を回す。
1.両足を肩幅に開いて両手を頭の後ろで組み、上半身を動かさずに腰を回す。
2.耳の上部と下部を指で折り畳んでくっつける。痛みがあったら腰に問題が。
2.耳の上部と下部を指で折り畳んでくっつける。痛みがあったら腰に問題が。


3.息を吐きながら耳の中部を指でつかんで、「1、2、3」ともみほぐす。
3.息を吐きながら耳の中部を指でつかんで、「1、2、3」ともみほぐす。
4.最後に真横に耳をひっぱって指を離す。もんで離すを何度か繰り返し。
4.最後に真横に耳をひっぱって指を離す。もんで離すを何度か繰り返し。


5.人さし指と中指の間に耳を はさみ、息を吐きながら上 下にさする。
5.人さし指と中指の間に耳をはさみ、息を吐きながら上下にさする。
6.最後にもう一度、指で耳を折り畳んでくっつけてみる。最初と感覚が違うことも。
6.最後にもう一度、指で耳を折り畳んでくっつけてみる。最初と感覚が違うことも。


7.再び腰を回してみる。最初に回したときよりも動きが大きく滑らかに。
7.再び腰を回してみる。最初に回したときよりも動きが大きく滑らかに。


 

「耳ヨガ」の4つの基本コースで不調改善。

上部

耳の上部は足全体に関連する場所。足がむくみやすい、歩くと膝に痛みを感じる、股関節痛に悩まされているという人は、とくに念入りに行うと効果的。

1.親指と人さし指で両耳の上部を息を吐きながらもむ。
1.親指と人さし指で両耳の上部を息を吐きながらもむ。
2.息を整え再び吐いて上にひっぱる。1と2を数回行う。
2.息を整え再び吐いて上にひっぱる。1と2を数回行う。


中部

耳の中部の裏側は骨でいえば肩甲骨周辺から腰、表側の内側に近い部分は消化器系、外側は排泄や循環器系の関連部位。肩こり、腰痛、内臓不調の改善に有効。

1.親指と人さし指で両耳の中部を息を吐きながらもむ。
1.親指と人さし指で両耳の中部を息を吐きながらもむ。
2.息を整え再び吐いて真横にひっぱる。1と2を数回行う。
2.息を整え再び吐いて真横にひっぱる。1と2を数回行う。


下部

耳の下部は赤ちゃんのカラダの中で最も大きな頭に当たる部分。ここが硬く凝り固まっている場合は、目の疲れ、頭痛、首の凝りなどの症状が現れている可能性大。

1.親指と人さし指で両耳の下部を息を吐きながらもむ。
1.親指と人さし指で両耳の下部を息を吐きながらもむ。
2.息を整え再び吐いて下にひっぱる。1と2を数回行う。
2.息を整え再び吐いて下にひっぱる。1と2を数回行う。


全体

最後に耳全体を刺激する。カラダ全体の血行が促されることで、冷え性の改善や集中力のアップ、ストレス解消や眠気のリフレッシュなどの効果が期待できる。

1.中指と人さし指で両耳をはさみ、手のひらは頬に。
1.中指と人さし指で両耳をはさみ、手のひらは頬に。
2.息を吐いて耳全体が熱くなるまで手を上下に動かす。
2.息を吐いて耳全体が熱くなるまで手を上下に動かす。


◎龍村 修さん 龍村ヨガ研究所 所長/40年にわたるヨガ指導経験をもとに、耳ヨガなどさまざまなヨガを提案。『龍村式 耳ヨガ健康法』(日貿出版)など著書多数。

『クロワッサン』925号(2016年5月25日号)より

「今回の記事以外にも 、「腰痛、肩こり、胃腸、イライラ、心身の不調を改善するヨガ」、「筋肉をもんでさする『もみヨガ』」などヨガの魅力が詰まったクロワッサン最新号『若い身体をつくるはじめての、ヨガ』が絶賛発売中です。
http://magazineworld.jp/croissant/

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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