【ヨガのポーズ81】“最大化” 大の字のサイドプランク——Dr.高尾美穂のカラダとココロの整え方
自分のMAXを知ること。そして、周りにも知ってもらうことが大事。——最大化とは、自分の領域を広げ、より効率よく作動できる環境のことを指します。ここまでと思っていたら、そこどまり。少しずつ広げていければいいですね。
撮影・森山祐子 イラストレーション・SHOKO TAKAHASHI 構成&文・越川典子
大の字のサイドプランク
体幹の強さも必要になるね
脚を伸ばして横たわり、一方の手と両足を床につけてカラダを持ち上げます。頭から脚までを一直線に保ち、カラダの上側の腕を伸ばし、脚も上げて、大の字を作ります。深い呼吸を続けながら8秒。逆向きも行います。
頭と両手、両足を点で結ぶと、五角形になります。漢字なら、大の字。海にいる生物なら、ヒトデ。空にあるものは、星の形。
バランスがいいんです。
中心からエネルギーが外へ放たれていくような、あるいは四方八方からエネルギーが中心へ集まってくるような。自在なおおらかさを感じます。
一方の手と足に身をまかせ、自分をめいっぱい大きく見せる、このポーズ。カラダを使ったどのポーズよりも、最も面積を大きくとることができます。
つまり、自分の最大化です。
自分のことを知っているようで、誰もが自分の力を把握できているとは限りませんし、ちょっとした虚栄心を働かせたり、誰かの力を借りたりして、大きなふりをしていたとしても、それは一時的な見せかけにすぎません。
自分の実質、内実、正味の力をまず知ること。そして、これが私のMAXだと、周りにも知ってもらうこと。そんな機会がときには必要です。
このポーズ、試してみると、思わず笑ってしまうほど楽しいんです。私に何ができるのか。できないのか。今の力はどの程度なのか。何か必要なのか。思い切り両手両足を広げて、無邪気に感じてみましょう。それは、最大化した自分に気づくいいきっかけになるはずです。
『クロワッサン』1148号より
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