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春の不調を解消したい!からだの中から整えるオイル活用術を医師が解説

生活が乱れがちな春は、からだの内側からのケアが大切に。医師2名が教える"オイル"を活用したインナービューティー法で、老化防止と体内パフォーマンス向上を実現しませんか?

文・写真 神野恵美

カラダのパフォーマンスを上げる鍵は?

第二部で講演したのは、山本メディカルセンター院長の齋藤真理子先生。「ミトコンドリアと〇〇をコントロール!?カラダのパフォーマンスを上げる鍵はMCTオイル」と題して、MCTオイルの効用について解説した。

齋藤先生によると、身体の内部のパフォーマンスを上げる“カラパ”の秘訣は、人間のさまざまな活動に必要なエネルギーを生み出す「ミトコンドリア」と、健康や美容に関わる様々な機能を持つ必須のホルモン「コルチゾール」の活性化にある。

ただし、1日の基本的な生産量が限られているコルチゾールは、炎症など身体への負担が多くなるほどその対応に使われてしまうため、いかにして無駄な消費を抑えるかがポイントとなる。

そして、ミトコンドリアとコルチゾールの活性化に有用なのが「MCTオイル」だ。一般的な油(LCT)に比べて分子の長さが短く、水に馴染みやすいのが特徴。効率よく分解され、LCTに比べると約4倍も速くエネルギーになるという。

MCTオイルには、体内のケトン体を増やし、ミトコンドリアを直接活性化させる効力がある。インスリン抵抗性を改善し、血糖値の上昇を抑えることにより、血糖値の上昇に使われるコルチゾールの使用を減らす効果もある。整腸作用もあり、腸内環境の悪化によるコルチゾールの無駄遣いを防ぐ効果も期待できるなど、さまざまな効用をもつのだ。

適度な運動と合わせて効果アップ

MCTオイルは、無味無臭でどんなものにも合う。そのため、料理やコーヒーにかけて手軽に摂取するのに適している。コルチゾールの材料になるタンパク質も意識して積極的に摂取することで、効果をさらに高めることができる。

齋藤真理子先生の朝ごはん例。無味無臭でどんな料理にも合うMCTオイルを納豆に滴下するだけで、ミトコンドリアとコルチゾールを活性化。納豆と卵はコルチゾールの材料になる有用なタンパク源。組み合わせることでさらに効果がアップする。
齋藤真理子先生の朝ごはん例。無味無臭でどんな料理にも合うMCTオイルを納豆に滴下するだけで、ミトコンドリアとコルチゾールを活性化。納豆と卵はコルチゾールの材料になる有用なタンパク源。組み合わせることでさらに効果がアップする。

さらに、MCTオイルには脂肪燃焼効果があり、体脂肪や内臓脂肪を減少させる効果も期待できるという。

「最新の研究によると、MCTオイルを継続的に摂ると、普段の生活を送るだけで効率よく脂肪燃焼できることが分かっています。実際にMCTオイルを4週間、毎日2〜4g(小さじ軽く1杯)を摂取した人の内臓脂肪が減少する効果も示されています」(齋藤先生)

デスクワーク中は、身体がこわばることで血流やリンパが滞りがち。その流れをスムーズにすることにもコルチゾールが使われる。身体のめぐりを促すため、齋藤先生はスクワットやリンパを流すマッサージなど軽い運動を適宜行うことも勧めた。

「約4キロ分の脂肪」のイメージ。MCTを食事に採り入れることで、約3カ月で4.4キロぶんの体脂肪をエネルギーに変えることができる。
「約4キロ分の脂肪」のイメージ。MCTを食事に採り入れることで、約3カ月で4.4キロぶんの体脂肪をエネルギーに変えることができる。

良質な睡眠が老化防止につながる

コルチゾールは朝に作られるため、良質な睡眠が必要不可欠。

そのためにも「入浴による血流改善、リラックス効果で就寝前に交感神経をオフにしましょう。半身浴や長めの入浴、炭酸マグネシウムの入浴剤を入れることなどが効果的です。寝る前にグリシン、トリプトファンなどのアミノ酸を摂取することで睡眠の質を高め、睡眠中に交感神経をオンにしないようにしましょう」と齋藤先生。

インナーケアとインナービューティーにさまざまな効果のあるオメガ3とMTCオイル。料理や飲み物の風味を変えず、一滴垂らすだけで採り入れられる手軽な方法として、今日からでも試してみてはいかがだろうか。

アマニ油とMCTオイル。
アマニ油とMCTオイル。
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