いつもの歩幅を1cm伸ばして、一生歩ける体を作ろう
撮影・小川朋央 スタイリング・白男川清美 ヘア&メイク・大谷亮治 モデル・三村あみ イラストレーション・浅妻健司 構成&文・堀越和幸
無理なく歩幅を1cm伸ばすために押さえておきたい4つの項目。
胸を開く:まっすぐな姿勢を作るのが、歩幅を伸ばす第一歩
歩幅を伸ばすには姿勢が大切で、そのためにはまず胸を開く。その関連性をまず理解しておこう。
「実際にやってみるとわかりますが、胸を開くと(肩甲骨を寄せると)骨盤が立ちます。すると股関節の可動域が広がり、歩行がスムーズになります」
これも試せばわかるが、猫背とまっすぐの姿勢で歩き比べたときに自然と足が前に振り出せるのはさてどっちか?
「歩幅を伸ばす歩きにはまっすぐな姿勢は不可欠です。そのための胸をターゲットにしたエクササイズで、まずは立ち姿を整えてみましょう」
胸張りおじぎ
1. 両足を肩幅に開いてまっすぐに立つ。両手は軽くお腹の上に。
2. 背中をまっすぐに保持したまま、お尻を後ろに突き出しながら、上半身を前に倒す。その際、顎を引いて、目線は前方向をキープ。10回繰り返す。
両腕胸開き
1. 両足を肩幅に開いて立ち、両腕をお腹の前でクロスさせる。
2. ゆっくり1、2、3とカウントしながら、両腕を広げ胸を張り、肩甲骨を寄せる。寄せたら1のカウントでさっとスタートポジションに戻る。10回繰り返す。
直線を歩く:幅の狭い2本の直線歩きで、骨盤の動きを意識する
足幅が広がると歩幅は小さくなる。これは2本の離れた直線の上を左右の足でドタドタと踏んでいくイメージだ。
「それだと骨盤が回旋しません。その離れた2本線をできるだけ近づけた直線上を歩くようにしましょう」
すると左右の足を踏み出すごとに骨盤が左右に動き自然と歩幅が長くなる。
ただ、と齊藤さんは注意を促す。
「骨格上、左右の股関節には握りこぶし1つ分の開きがあるので、厳密な1本線にしないのが自然」(前ページイラスト)。
骨盤がどう動くかを感じながら左のエクササイズに挑戦してみよう。
お尻歩き
1. 両足を前に伸ばして床に座る。
2. その状態から左右の腕を振りながらお尻を使って前に進む。腕を引く側の足が前に出るように、骨盤の動きを意識しながら行うこと。6〜8畳の部屋の端から端までくらいを行う。
前方踏み出し歩き
1. 両足を揃えてまっすぐに立つ。両手は腰に。
2. 上半身の姿勢を保持したまま右足を大きく前に一歩踏み出す。
3. 次に左足も同じように踏み出す。こちらも部屋の端から端を行う。
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