知的な雰囲気を叶える着こなしアイデア。
撮影・天日恵美子 スタイリング・杉山律子 ヘア&メイク・遠藤芹菜 文・恒木綾子
知的な雰囲気を出したいです。
A.小物をシルバーで統一。
B.全身を同じネイビーの濃淡で揃える。
NG
C.ネイビーと黒、どちらも濃色だからいいですよね?
知的に見える色といえば、きちんと感のあるネイビー。ただし黒を混ぜると、かえってチープな印象に。
「ネイビーには知性、黒にはモード感があり、濃色でも似て非なる色。混在させるとぼんやりしてやぼったく見えます。ネイビーで縦長ラインを作ると洗練度がアップ。コーディネートは基本的に色数を絞ったほうがきれいに見えるので、小物をシルバーで統一し、全身を2色でまとめるのもおしゃれに見せるコツです」
「何を着ても似合わない」を解決! すっきり見える着こなし術。
年齢を重ねるにつれて手持ちの服が似合わなくなった。服はたくさん持っているのに着る服がない。こんな悩みを抱えている人は多いはず。
「そんな悩みの一番の原因は服の合わせ方。ファッションは服そのもののデザイン性より、スタイリング全体の印象で決まります」
と、パーソナルスタイリストの杉山律子さん。
「大人世代が着るには、デザインに惹かれて買ったもの=主役服は主張が強すぎて、それ同士を組み合わせると喧嘩して、かえってやぼったく見えてしまうもの。一見地味だけれど、どんな服とも相性がいい脇役服を上手に組み合わせていくことです」
そんな脇役服の代表例とは?
「体にフィットしているよりも、少し余裕があるくらいのサイズ感を選ぶこと。ですから、体のラインを拾わないベーシックなちょいゆるトップスやテーパードパンツは脇役服の王道。色でいうと、白やアイボリー、エクリュなど、明るさを出してくれる抜け色、グレーやベージュ、カーキなど、調和がとりやすい中間色、そして黒、ネイビー、ダークブラウンなど、細見えする締め色。この3つのカテゴリーから1色ずつ選び、全身2〜3色以内でコーディネートすることが原則。なかでも最もおすすめな色は白。コーディネートに抜け感をプラスしてくれるうえ、レフ板効果で顔のくすみを飛ばしてくれる利点もあります」
また、合わせ方と同じくらい“着こなし方”も重要、と杉山さん。
「着こなし方とは、袖まくりをしたり、トップスの裾をタックインしたり、着方によって服に動きや表情をつけること。こんな些細な工夫をするだけでも、そのまま着るよりスタイルアップして見えたり、服が見違えるほど似合うようになります」
おしゃれに見える3大ポイント
1.色は原則3色以内。
2.着たときのサイズ感を大切に。
3.黒でなく白を足すことを意識する。
〈 タックインのコツ 〉
トップスの前身頃の裾の左、もしくは右寄りの部分を手に取り、真上に持ち上げてボトムスに入れ込む。
↓
入れ込んだ部分が見えないようにトップスをボトムスにかぶせ、横から見たとき自然な斜めのラインになるよう調整する。
〈 袖まくりのコツ 〉
袖まくりしにくい素材の場合は、服の色に近いヘアゴムを袖口に装着。まずはゴムが隠れるように袖口をひとまくりする。
↓
ゴムの部分を指で押さえながら、さらにもうひとまくりして、袖の位置が肘と手首の中間にくるようにバランスを調整する。
紹介した洋服について、各ブランドへの問い合わせはご遠慮ください。
『クロワッサン』1114号より
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