からだ

「誇る」ポーズで、今の自分を肯定する【Dr.高尾美穂のカラダとココロの整え方】

失敗から学ぶことはあっても、恐れや後悔は無用です。
今は、失敗という経験をつみ重ねている途中。その先に自信が生まれます。
  • 撮影・森山祐子 構成&文・越川典子

〈誇る〉“どれだけ打席に立つか、それであなたの価値が決まります。”

弓なりという言葉は、弓形と書くのですね。カラダを弓のようにしならせるこのポーズをとると、カラダの動きは想像以上にキモチ、ココロに影響することがわかります。

背中を丸めて、足元を見ながら歩いてみてください。今度は胸を張り、頭を上げ、手を振りながら歩いてみる。想像しただけで、わかりますね。

半ば強制的に(?)胸を張る弓のポーズ、一緒にやってみましょう。

胸を大きく開いて、外に向かって見せる、その形は「自分を誇っている」ように感じませんか? 自己肯定感と言いかえてもいいかもしれません。私は皆さんに、自分がつみ重ねてきたことを誇れる人になってほしいと思っています。

「え、私は失敗ばかり」「誇れることが一つもない」――そんなふうに言う人もいます。でも、考えてみて。失敗はチャレンジしたことの証明。100回トライして、1回しか成功しなくても、99回の経験があなたのものになる。1回のトライで成功すれば、成功率100%だけれど、たった1回だけの経験でしかありません。

どれだけ打席に立つか、が重要です。その経験をつみ重ねることで、今の自分をありのまま受け止め、肯定できるようになるのではないでしょうか。

胸を大きく張って弓を引き、放った矢が向かうところを想像してみましょう。

弓のポーズ

うつ伏せになり、両手で両足首を外側からつかみます。息をしながら、太ももと上半身を床から持ち上げます。自分の限界まで、胸や脚を引き上げてみましょう。深い呼吸で8秒キープ。1日1回。

高尾美穂

高尾美穂 さん (たかお・みほ)

産婦人科医

イーク表参道副院長。婦人科スポーツドクター、産業医として、働く女性をサポート。『人生たいていのことはどうにかなる』『娘と話す、からだ・こころ・性のこと』など著書多数。

『クロワッサン』1106号より

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