大腸は小腸で吸収されなかった水分を吸収し、不要となった老廃物をもとに便を作って体の外に排出する、いわば体内のクリーニング役ともいえる臓器だ。ここをもむことによって、便秘や下痢といった排泄の悩みや、腸内環境を改善する効果が期待できる。
「大腸には5つの押すポイントがありますが、5カ所目には一時的に便を溜めるS状結腸があるので、ややしっかりめに押して、クルクルと小さな円を描きながら刺激するのがポイントです」
大腸もみは、呼吸も意識したい。
「息を吐くタイミングで押し、息を吸う間に次の場所に移動します。このリズムで行えば、そんなに早くはできないはず。最初は普通の呼吸で、慣れてきたら吐く息と吸う息の長さを2:1にすると、よりリラックス感が高まります」
〈 手の組み方 〉