無理なく腸内環境を整える、乳酸菌飲料の健康効果【発酵食大図鑑】
撮影・青木和義、黒川ひろみ 文・韮澤恵理
乳酸菌&ビフィズス菌を手軽に摂れる発酵飲料。
乳に乳酸菌を加え、発酵によって乳酸が作られたものが発酵乳。固形とドリンクがあります。発酵乳に甘味や果汁の風味を加え、さらに飲みやすいドリンクタイプに加工したものが乳酸菌飲料です。
乳酸菌だけのもの、ビフィズス菌を加えたもの、生きて腸に届くものなどに分類できます。
乳酸菌飲料の大きな魅力は、乳酸菌によるほのかな酸味や香りを楽しみながら、無理なく腸内環境を整えて、免疫力を向上させられること。
1週間くらい毎日飲んでみて、腸の調子がいいと感じるものを選んで続けることをおすすめします。
1本が少量なので続けやすいのが長所。ただし1日に何本も飲むとカロリーオーバーなので注意を。
(注目の健康効果)
●トップクラスの菌の量
安定した乳酸菌が圧倒的に多く含まれるのが特徴。いつでも手軽に飲めて、腸内細菌をぐんぐん元気にしてくれる。
●体に合う菌株が選べる
菌株によって選べるので自分の腸を支えてくれる製品を見つけやすい。いろいろな味があり、飲みやすいのもメリット。
●ビタミンやミネラルも
乳酸菌飲料には甘味のほか、ビタミンやミネラルをプラスしたものも多く、小さな1本で多くの効果が得られ、目的に合わせて選べる。
【乳製品乳酸飲料ができるまで】
(A)乳のたんぱく質や糖をエサにして、乳酸や酢酸を生み出す。
(B)発酵を止め、甘味や果汁などを加えてパッケージ。
(C)酸味と甘味のバランスがいい飲みやすい飲料に。少量でたっぷりの乳酸菌が摂れる。
[ ビフィズス菌+乳酸菌]
乳酸菌に加え、食事から摂れないビフィズス菌が摂れるタイプ。
[乳酸菌]
乳糖をエサにして乳酸菌を作る乳酸菌入りの定番のタイプ。
[植物系乳酸菌]
日本で漬け物から発見された植物由来の乳酸菌を使ったタイプ。
乳製品乳酸菌飲料と乳酸菌飲料の違い
いわゆる乳酸菌飲料には、無脂肪固形分8%以上の「発酵乳」、無脂乳固形分が3%以上で乳酸菌や酵母の数が1mlあたり1000万以上の「乳製品乳酸菌飲料」と、無脂乳固形分が3%未満で乳酸菌や酵母の数が1mlあたり100万以上「乳酸菌飲料」とがあり、「省令」で表示の仕方が定められています。
『Dr.クロワッサン 強い腸をつくる、発酵食の摂り方大百科。』(2021年2月18日発行)より。
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